アパレルデザイナーを名乗る以上、スキルがないと将来詰みますよ

 

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ファッション業界の中でもあこがれの職種を挙げるとすれば、まずはこれらがトップ3に入ると思います。

  • デザイナー
  • プレス
  • (マーチャンダイザー)

マーチャンダイザーだけが()になっている理由は、業界に入ってから目指すことが多い職種だからです。一般人はよくわからないはずので次点としました。

それに比べてデザイナーとプレスはわかりやすいですね。テレビや雑誌にもよく顔を出しますし、ファッション業界の中でも「花形」といえる職種かもしれません。

でもデザイナーといっても、いろいろあるんですよ。知ってました?最近だと 3 種類に大別されるのかな。

といことで今回はデザイナーにスポットを当てていきます。しかし、もしも現職デザイナーが読んだら、人によっては不安にさせてしまうかもしれません。

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本来のデザイナーのお仕事

ブランドの方針と顧客を理解しデザインする

一般的な分業型アパレルブランドの場合、ふつうは企画会議を重ねて「今シーズンはジャケット 10 型、コート 6 型、カットソー 20 型〜」という骨格が決まります。

デザイナーはそれを受け、ある程度の予算感を意識しながら、具体的にどんなデザインでどんな仕様のアイテムを作るべきかを考えます。

たとえばコート 6 型に対し、すべて ダッフルコートを作ったらどうでしょうか。いくら 1 型ずつ素材を変え、ボタンも変え、価格も変えたとしても、お客さんから見ればどれもダッフルコートです。これでは売れませんし、お客さんが逃げちゃいます。

ブランドのターゲット像を把握しつつ、定番的に売れるデザイン、今年ならではのトレンドデザイン、ブランドとして推したいデザインといったバリエーションを持たせることが重要です。

仕事は「デザイン」だけじゃない

しかしデザインを決めただけではモノは作ることができません。

寸法はこれ、表生地はこれ、裏地はこれ、ボタンはこれ、といった指示をしないといけません。いわゆる仕様書というものです。この仕様書がよくできていれば、サンプルから量産までスムーズに進みます。しかしこの出来が悪いと、何度も何度もサンプルを作り直す羽目になることもあります。

そう、デザインはもちろんのこと、仕様書という設計図まで作成して指示出しまですること。これが一般的な分業型アパレルブランドデザイナーのお仕事といえます。

最近のデザイナー(?)のお仕事

しかし最近はその役割も変わりつつあります。いや、むしろこちらが主流です。

雰囲気、イメージを伝えて作ってもらう

ブランドのデザイナーは「これをこう作って」と明確に指示します。しかし最近のデザイナー(?)は「こんな感じのをうちっぽく作りたいんだけど」と指示?いや相談します。

具体的に「これ」というのは、ランウェイの画像、他社の商品、雑誌の切り抜き、 WEAR 等のコーデ画像です。

わかりますか?この部類のデザイナー(?)は、デザインも設計図も作りません。そもそも作れませんし、作る必要もありません。

ブランドのターゲットや雰囲気を把握しながら、「〜ぽい」アイテムを「相談して」「作ってもらう」のがお仕事です。

ファストな某社の場合はもっとすごい。売れるものを売れる型数、売れる量提案してくれれば仕入れます。サンプル?いや興味ないのでいいですという信じられないやり方です。

デザイナーなのかな、その仕事

以前の記事でも書きましたが、最近はセレクトショップのほうがしっかりモノづくりをしています。

逆に若い子(20代)向けのブランドのほとんどはこちらのパターンに当てはまります。具体的には言いませんが、「ほとんど」と言ってしまっても差し支えないと思います。

でも、名刺に書いてあるのは「デザイナー」です。

商社のデザイナーのお仕事

さて前項のデザイナー(?)さんは、いったい誰に相談をしていたんでしょうか。その答えはアパレル商社です。伊藤忠や丸紅といった総合商社の繊維部門かもしれませんし、アパレル専門商社かもしれません。

豊富な生産背景 & スピード感

商社の強みは生産にまつわる背景を押さえていることです。素材調達の背景、工場背景など。そりゃまぁすごいもんです。

あくまでも強みの生産力がメインなわけですが、昨今の相談型ブランドの増加に伴い、商社内にデザイナーを抱えることが増えました。

この商社内のデザイナーのお仕事は、最初のブランドデザイナーとほぼ同じです。いや、会社が生産背景を持っていますので、もっとスピード感を持って進めることができるでしょう。

しかしそれはあくまでも「業務上」の話。商社はあくまでも「請負仕事」。イニシアティブを持つのはクライアント。

前項のデザイナー(?)の相談に乗り、意図を咀嚼し、イメージどおりの製品を作り上げていくこと。これが重要です。

個人での「スキル」が最も求められる

なお、もちろんふつうのブランドとのお仕事もあります。その場合はプロのデザイナー同士、お互い話が早くてスムーズに企画が進みます。

ですので、ここに属するのは経験をつんだスキルフルなデザイナーが多いです。業務委託契約が多いので、時間に融通がきいたり他社とのかけもちができたりという利点もあります。もちろんスキルがないと潰れます。

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スキルのないデザイナー(?)の将来はどうなる

アパレルは同質化→淘汰の波がまた訪れるのでは

かつて大手の総合アパレル企業は、短サイクルでマーケットの売筋を生産し効率化を図るという手法を採用していました。しかしその手法は市場の同質化をもたらし、自ら差別化を阻害し、最終的にはブランド撤退や人員整理といったリストラという最悪の結末へ着地せざるを得ませんでした。

いまの主流の 2 つ目に挙げた「こんな感じ〜」の企画手法も同じ道をたどるように思います。だって他社の売筋をベースにちょいちょい変えてるだけですもん。

そんなとき、生き残るスキルがないとどうなるか

2 つ目に挙げたのデザイナー(?)は、上述のようにいわゆるアパレルデザイナーとしてのスキルはありません。

情報と感性、嗅覚といったものが求められますので、販売スタッフもがんばれば引き上げてもらえます。ここに関しては夢があっていいと思います。

でもデザイナーという専門職を名乗る以上、スキルを身につけられないということはとても不幸なことです。

まず、スキルのあるデザイナーを探している企業への転職はできません。当たり前ですが、仕様書も書けないんじゃ話になりません。

さらに社内においても安泰ではありません。いまのその感性は、10 年後も保てているでしょうか。若い子にそのポジションを奪われたとき、いったいなにができるんでしょうか。

ブランドでも立ち上げますか?雰囲気はいいとしてデザインは誰がやるの?また丸投げ?

さぁあなたはなにができるんでしたっけ。

では再見。

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