冷えた福田パンのピーナツバターは美味しく生まれ変わらせることができる

岩手県盛岡市には「福田パン」というパン屋さんが存在します。県内限定の流通ながらも、岩手県出身の人なら100%、全国のパン愛好家の85%が食べたことがあるという脅威のパンです。数字は私の脳内調べ。

地元民的には、物心つく前から食べてるものなので普通のパンです。が、近年メディアにもフィーチャーされて「盛岡のソウルフード」なる地位に昇格。そんなに大層なパンだったっけ?と思いつつも、やはり帰省するとつい食べてしまうパンなのであります。

※今回は福田パンについてのあれこれは書きませんので、画像含めより知りたい方は下記サイトからどうぞ。まとめ系サイトは載せん。

うーんうまそう。

実はさらに美味しく食べれる裏技がある

さて上記サイトの記事にもあるとおり、福田パンには無数のトッピングが存在します。好みは人によりさまざまなのですが、私の中ではやはり幼き頃から慣れ親しんでいる「ピーナツバター」がダントツです。ていうかいままで食べた福田パンの99%はピーナツバターなんじゃなかろうか。

今回は岩手県人でも選ばれし者しか知り得ない、福田パンのピーナツバターパンをものすごく美味しく食べる方法をご紹介します。まじほっぺ落ちまっせ。

石油ストーブが不可欠な岩手の冬

まず大前提から。

岩手の冬は寒いです。すごく寒いです。そのためエアコンごときでは暖まらないので、石油を燃料に使う暖房器具を使うことが多いです。

暖房器具にもいろいろありますが、じわっと長時間暖めるのであれば、間違いなく反射式のストーブがいいでしょう。

温風式は早いんですけど熱が定着しないんですよね。一方反射式は時間はかかりますが、部屋全体がじわ~っとやさしく暖まっていきます。

んでこのストーブの上部には水を入れたやかんを置いておきます。もちろん寒い冬に熱いお茶を飲んで身体を暖めるため・・・ではなく、水蒸気で部屋を過度に乾燥させないようにするためです。

もちろんやかんだけじゃなく、スルメ焼いたり干し芋軽くあぶったり。懐かしいなぁ。

冷えた福田パンを美味しく生まれ変わらせた母親のアイディア

でパンの話。

そんな厳しい冬、しかも私が小さい頃は今よりももっともっと寒かったので、時間が経つとパンの生地が冷たく固くなってしまいました(もちろん福田パンに限らず)。さらにピーナツバターも生地に染みこんでしまい、クリーム感が味わえなくなってしまう。それはそれで美味しいんですけど、時間が経ってピークを過ぎた感は否めない。

ふとしたアイディア

そこで私の母親は考えました。

福田パンにアルミホイルを巻いて、上記のような石油ストーブの上にしばらく置いておくんです。何分くらいか計った記憶はありませんが、ちょっと香ばしい匂いがしだしたら少しアルミホイルを開けます。

パンの表面に少し焦げ目ができていたらジャストタイミング!火傷に注意しながらお皿に移してアルミホイルからパンを出しましょう。

アツカリトロジューシー!

パン生地表面はアツアツカリカリ、中もアツアツ、そしてピーナツバターもアツアツトロトロジューシーに!カタカナ多くてスイマセン。

通常の福田パンはモッチリとした食べ応えを楽しみますが、こうすると別物に生まれ変わるんです。ただしピーナツバターはトロ味が増す & かなりの高温になるので、口腔内の火傷には要注意です。

書いてて当時を思い出してきた。昔これ楽しみだったなぁ・・・。

トースター機能付きの電子レンジがあれば簡単にできるぞ

しかし時代は変わるもの。反射式ストーブはもはや時代のスタンダードではありません。もう昔ほど寒くもないし、何より火傷の危険がつきまといます。Amazon を見ても新品在庫はあまり無いようです。そのため純正の五反田家式の食べ方はもはやできません。

これを今風にする方法は簡単です。どこのご家庭にも電子レンジはあると思いますが、トースター機能があるかどうかを確認して下さい。あればいけます。

アルミホイルを敷いた上に福田パンを置き、トースターにかけてやりましょう。それだけ。時間はお好みでかまいません。

目安としては生地表面に焦げ目が付くか付かないかくらい。あるいはピーナッツバターがトロッとしたたり落ちるくらいのタイミングがいいと思います。

そしたらアルミホイルごと出し、お皿に移してすぐ食べましょう。

熱い!美味い!アチチ!

嫁ちゃんも絶賛。間違いないっすよ。

やっぱソウルフードですわ

福田パン

という福田パン非公認の食べ方のご紹介でした。

実家からの荷物に福田パンが入っていたんですが、ふと昔の食べ方を思い出して試してみたら大成功だったので、つい記事にしちゃいました。もしかしたらピーナツバター以外にもいけるやつがいるかもです。火傷に気をつけつつぜひお試しあれ。

といろいろと書きつつ昔のことを思い出し、ちょっとしんみりしている自分に気づきます。

ああ、やっぱり福田パンは私のソウルフードだったんだな。今度の荷物にまた入れてもらおう。

では再見。

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