昔々の話。私五反田がまだ中学生のころのお話です。
自慢じゃないのですが、小中学校時代は絵画や読書感想文、あるいは書道といった各種コンクールで入賞し、全校朝礼で登壇して賞状をいただくことがよくありました。
※書道以外はコツをつかめば入賞はたやすいのです。ウヒヒ。
そしてある日のこと。いつものように賞状をもらって列に戻ってきたら、クラスメイトが笑っていたんです。「どしたの?」と尋ねると・・・
五反田ちゃん、なんでいっつも階段上がる時ガニ股なの??
という回答が。平静を装いましたが、多感な中学生男子にとっては顔から火が出るほどの恥辱。
しかしそこから自分のウォーキングを見つめなおすことで、すぐに改善されました。自分の歩き方を気にする人って少ないと思いますが、人に与える印象が全然違ってくるので、ぜひお試しください。
一本の棒の上を歩くイメージ
まずはこの一本の線の上を歩く練習をしましょう。
もちろん都合よく棒なんぞ落ちていませんので、慣れるまでは道路に引かれた白線の上を歩いてみてください。
やってみると分かりますが、意外と難しいです。すぐに左右どちらかにバランスが崩れてしまう。でも安心してください、ちゃんとコツがあるんです。
足元を見ずに 3 メートル先を見る
平均台ってありますよね。あれをうまく歩くコツって分かりますか?
答えは簡単、「足元を見ない」これだけです。
自転車の運転でもスノボでも一緒ですよね。自転車に乗れない子供は怖いから足元ばっかり見るし、スノボも足元ばかり気にしているうちはすぐにバランス崩してずっこけます。
今回歩く際のコツは「 3 メートル先をぼんやり見る」です。
なぜ 3 メートルかというと、それより短いと足元目線になりバランスが崩れ、それより長いと線の上を歩いている意識が無くなってしまうからです。
また 3 メートル先の地面を見るような視線だと、他人から見ても下を向いて歩いているように見えないんですね。
まずはこれを意識して、白線でもなんでも、一本の線の上を歩いてみてください。そのうち慣れてきたらもう何もなくてもイメージできると思います。
重心の改善
ただそれだけで喜ぶのはまだ早いです。ちょっと自宅の靴箱を覗いてみてください。チェックするのは靴底です。こんな感じになってませんか?
・・・えー、すいません、これ靴を後ろから見たかかと部分の絵だと思ってください。
日本人の 70% は外側重心
私見ですが、 70% 強の人がこのように外側からすり減っていくような歩き方をしているように感じます。ガニ股の人はもちろんのこと、ガニ股じゃなくても重心が外側に振れている人が多いんでしょう。私も何も意識しなければこんなです。
もちろん左右均等にすり減っていくのが理想型です。でもそんなにきれいにすり減る人は稀です。だったら少し意識して、歩く際の重心の取り方も改善してみましょう。
ベストな重心はここだ
やり方は簡単。歩いているとき、上図の赤丸で囲った部分に重心を置くことを意識しましょう。土踏まずの上部あたり、いちばん丈夫そうなところです。
実際にやってみてください。「あらワタシ内股歩きになってない?」と感じると思います。でもそれくらいでいいんです。他から見るとそれでまっすぐになっている状態なんですよ。
また期待できる効果としては、普段よりも内側を意識するので太もも引き締め効果もあったり無かったり。人によりけりです。
ちなみにジャイアンツ四番時代の原さんも、バッティング時はここに重心を置いていると言ってました。ウォーキングだけじゃなくヒッティングにも役立つことが証明されました。
きれいに歩くためのまとめ
まとめると、
- 一本の棒の上を歩くイメージ
- なれるまでは 3 メートル先を見る
- 重心を内側に置く
これを意識して歩くことで、他から見ると自分が思う以上にまっすぐきれいに歩いているように見えます。実際きれいに歩いてます。もちろん猫背にならず、背筋をピン!と伸ばすこともお忘れなく。
ただし注意点もあります。
棒をイメージしすぎるあまり、左右の足をクロスさせないようにしてください。それは「キャットウォーク」と呼ばれる歩き方で、ファッションショーのモデルさんの歩き方です。特に男性がケツをぷりぷりさせながら歩くのは気持ち悪いですからね。
歩き方って意外と見られてます。ぜひお試しくださいませ。
では再見。
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