以前書いたこちらの記事がタイムリーに検索トップに踊り出まして、毎日たくさんのアクセスをいただいております。
参考▶アパレル業界巨大リストラ2連発!この流れはまだ続きそうな予感が・・・
アクセス数を曜日別に見ると、土日よりも平日の方が多いんです。検索ワードも「早期退職 いつ」とか、より具体的な物が増えているような気がしなくもない。
もしかしたら内部かそれに近しい人達も不安に感じ、いろいろと情報を集めているのかもしれないですね。
ということで今回は、早期退職募集がかかっている会社の中の人に向けたエントリー。
今の会社に残りたくても決めるのは経営側
自分の手で再建したい/会社が好きだ/居心地がいい/楽だ/転職活動が面倒だ/などなど、残りたい理由は人によってさまざま。
理由はどうあれ従業員に残りたいと思ってもらえるのは会社としてはありがたいですが、一方で経営者がどう考えているかは分かりません。いま会社が一番にやらなければならないこと。それは今期一時的に損失を拡大させてでも固定費を大幅削減し、来期以降のV字回復のベースを築くことです。
経営側が考えることは「残ってもらいたい人に残ってもらう」こと。本当に残ってもらいたい人には、早いタイミングで声がかかっているんじゃないでしょうか。あるいは一旦は残りたい人に手を挙げてもらい、面接で可否判断するか。
もしもあなたに何の声もかからないなら、やめていただいて結構と思われているんでしょう。悔しいですけど。
早々に転職活動をして、思い切り見返してやりましょう。
残ってほしいと言われてもよく考えよう
逆に残ってほしいと声がかかった場合でも、超悩むべきです。
きっとあなたは仕事ができて人望もある、会社にとっては必要な存在です。しかし会社は相当弱っている状態。少なくとも給料据え置きで今の1.5倍働くくらいの覚悟が必要です。
そして何よりも「俺がやったる」という熱い志がなければ大変なだけでしょう。さらに同じように残る仲間にも同じくらいの志があるかどうかも重要。そんな軍団じゃないと再建なんて難しい。
もしもそんな思いがないならば、見切りをつけた方がいいでしょう。あなたくらいなら商社や競合、どこでもいけると思いますよ。
この機会に転職したろ!という人も大変よ
これを機会に転職を考えるという人は慎重に
特に何も考えなく、「んー同じ業界のA社あたりに転職しよっかなー。ダメでも退職金あるし」みたいな人も多いと思います。20代はほぼこんな感じかも。
でも、やりたいことありますか?入りたい企業がぱっと出てきますか?中途採用で即戦力として活躍できるくらいの力量はありますか?
業界大手のあなたの会社が早期退職募集をかけるくらいです。あなたの会社だけではなく、業界全体が縮小していることは明白です。
どこの企業でも余計な人材を雇用する余裕はありません。最低人数で最高の成果を出したいわけですから。人が足りなければ即戦力を雇いたいですし、育てるなら新卒からしっかり大事に育てたい。
つまり業界内の転職は、思っているほど簡単ではありません。待遇に関しても同じかそれ以下くらいになると覚悟しておいた方がいいでしょう。
さらに他業界に行きたいなんてのはもうイバラの道。「 30 歳、未経験ですが頑張ります!」はまず難しいと考えておきましょう。
なので、もしも特にやりたいこともなく、なんとなく辞めようかな~と考えているくらいだったら、噓でも熱意を見せて今の会社に残る意志を見せつけたほうがいいですよ。
もちろん体制も一新して今までのような緩い仕事はできなくなるでしょう。それでも慣れ親しんだ人と一緒に仕事ができるというのは幸せなことです。
以前より転職を考えていた人はさっさと次を決めないとまずい
転職を考えていた人にとっては、このタイミングは非常に良いですね。何より会社都合だから退職金がしっかり出ちゃいます(いいなぁ)。すでに他社に根回しが進んでたりしてれば、悪いけど凄く良いタイミングでしたね。さっさとバイバイしちゃいましょう。
一方、「退職してからゆっくりと」と考えているあなた。その考えは一番まずい。ほぼ 100% の確率で失業保険をもらう羽目になりますよ。
一般的な転職の流れを簡単に見てみましょう。人材紹介会社に登録した流れ。
①転職活動開始
まずは人材紹介会社に登録します。転職サイトもいいですが、やっぱり紹介会社の方が案件は多いですし、キャリアにもあった案件を持ってきてくれます。
②面談
あなたのスキルや希望を聞きながら、案件を紹介してもらいます。この時点でいくつか紹介されます。
※経験上、案件がもっとも豊富に出てくるのはこの時点です。ここで選り好みしすぎるといくら待っても全然紹介されなくなるので注意。
③応募意志表示
エージェントに言えば、応募先の起業には代理でやってくれます。
④書類選考
普通の企業なら長くても一週間程度。
⑤面接(1~2回)
新卒面接は人事→事業部→役員が一般的ですが、中途採用の場合は事業部責任者→役員の流れが多いです。何なら一発で決まる場合も少なくない。その会社で求められているスキル・経験を持っているかどうかが重要。
⑥内定・条件交渉
内定の連絡はエージェントにいき、それから応募者へと連絡が入ります。給与面の交渉はエージェントがやってくれます。成功報酬は年収の 35% くらいかな。
ざっとこれくらいのプロセスがあるわけです。運が良ければ 2 ~ 3 週間、長くて 2 か月くらいかかることも。
最初の 1 社で決まればハッピーですが、そううまくいきません。複数の人材紹介会社に登録し、とにかく数を打つことがこういう転職の近道。
このように、転職なんて甘いもんじゃありません。少しゆっくりしたい?甘い甘い。
キツいことを言いますが、あなたは早期退職募集をかけるような会社の社員です。少なくともプラスの効果はありません。そういう自覚を持った上で、危機感をもって活動すべきです。
起業をを考えている人はお願いだからよく考えて
退職金を元手に起業するという人もいるかもしれません。ただ起業することはあなたが思っている以上に大変です。本当に大変です。しつこいですがまじで大変です。いやほんとに人が変わるほど(ry
若いうちは何となく起業して失敗してみるのもいいかもしれません。でも、もしも下記に1つでも当てはまるなら立ち止まった方がいいです。
- 具体的なアイディアがない
- 退職金頼りだ
- 今の会社しか経験がない
- 家族(妻や子供)がいる
悪いことは言わないから起業は諦めて転職活動をするか、残留の意志を示してください。自分も苦しいですが、それ以上に家族を苦しめることになりますよ。
とにかく考えながら動き続けよう
このように、早期退職募集がかかっている状態では、どの選択肢を選んでもそれなりのリスクが付きまといます。
こういう場合に一番良くないのが、「なんとかなるさ」と楽観視して動かないこと。なんとかならないから、いまの状態になっているんです。
自分にとって少しでもベターな結果になるよう、危機感をもって動いてください。
特にオッサン!市場価値は自分が思っている以上に低いから、使えるコネはどんどん使ってね!
では再見。
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