「ライガー」というものをご存知でしょうか。
これこれ。彼の仕掛けるロメロ・スペシャルは非常にきれいですね。
いや間違えました。こちらです。
ライオンの夫婦?いえ違います。ライオンにはないはずの模様がありますよね。
これが「ライガー」で、父親のライオン、母親のタイガーから生まれるハイブリッド(雑種)動物です。もちろん野生で自然に生まれることはなく、すべてが人工飼育下で生まれた動物だそうです。詳細は wiki からどうぞ。
気になるのはその名前。ライオン+タイガー=ライガーというのは、どうにも安直。とはいえタイオンだとちょっと猛獣感に欠けるよね~みたいな議論がきっとあったんでしょう。
ネーミングというのはひらめきと思い切り、語感が大事だということがわかります。
さて。
このライガーのような交配は、なにも動物の世界だけの話ではありません。実はアパレル業界にもハイブリッド化の波が着々と押し寄せているのです。
いまはまだできたてホヤホヤで知名度もありませんが、数年後には定番化するアイテムかもしれません。知らん!という方はいまのうちに覚えておきましょう。
スカンツ
「スカート」と「パンツ」のハイブリッドアイテム。
正確に表現すると、まるでスカートを履いているように見えるワイドパンツです。薄くテロテロの素材で、ふつうに立っているとまるでスカートを履いているように見えるほどのかなり広い裾幅。
注意点としてはコーディネートの難易度が高いこと。下手すると橋本真也になりますので、全身のバランス感には相当気を配りましょう。
そしてそれ以上に注意したいのが自転車。裾バタバタでチェーン巻き込みの危険度が高い。公共交通機関を使うことをおすすめします。
スカーチョ
スカンツがわかればこれは即答でしょうか。そう、「スカート」と「ガウチョパンツ」のハイブリッド。
ガウチョパンツは2015年に大流行しましたね。もともとのガウチョパンツ自体もスカートっぽいものでしたが、今期はさらにスカート感が増しているとかいないとか。スカンツと一緒じゃねーのという感もありますが、こちらのほうが丈短 & 裾幅もかなり広く、スカンツよりもパット見はスカートに近いのかなと思います。
ぶっちゃけ変わりはないという話も・・・w
スカートのフェミニンさを持ちつつ、リラックス感も表現できる便利アイテム。コーディネートの難易度もこちらのほうが格段に低いです。ベーシックカラーを数本おさえておけば、たぶん今年の夏は乗り切れられると思います。
何より履いてて楽ちん。
さ、ここまでは初級編。
コーディガン
中級です。わかります?
これは「コート」と「カーディガン」のハイブリッド。
2015年秋冬シーズンで、アウターとして使うロング丈のカーディガンが流行。2016年春もコットン素材やカットソー生地で流行継続中。
そしてこういうアイテムって内部で揉めます。商品マスタへの登録をしないといけないわけですが、「これってコートじゃね?」「いやニットだしカーディガンでしょ」「でも役割は完全にコートだし」みたいな議論になるんですよね。
どうでもいいようにも見えますが、内部的にはわりと重要。と見せかけてどうでもいいような気がします。
ただ言えることは、真冬にニットのアウターは寒すぎて使い物にならんということ。
テロンチ
さぁ上級コース。これはこれまでの3つとは毛並みが違います。
答えは「テロンとした素材の」「トレンチコート」。そこ、座布団投げないでください。アイテム×アイテムの掛けあわせはまだ想像つきますが、ここまで来ると一般人がゼロから想像するのは相当難しい。
トレンチコートはもとが軍服ということもあり、基本的には目の詰まった丈夫な生地が用いられます。バーバリーとかマッキントッシュとかが代表的。しかしそれが今風のファッションに合わせづらいこともあります。
そこでテロンチです。テンセルやレーヨン混の落ち感のある素材で作ることで、既存のトレンチコートにはないフェミニンさを演出します。
なお縫製難易度が高かったり引っ掛けやすかったりと、本来のトレンチコートとしての機能性は犠牲にする覚悟でどうぞ。1シーズン限りでサヨナラするつもりで。
これから出てきそうなハイブリッドアイテムをチェック
以上が現存するハイブリッド・ファッションアイテムの代表例。男性のあなたも覚えておけば女子との会話も弾むかもしれません。
そしてまだまだこんなのも出るかもしれませんよ。
シャーディガン
シャツとカーディガン。ニットで作られたシャツ的な羽織もの?難しそう。無いな。
コンピース
コート×ワンピース。ありそうだけど・・・無いな。
コンツ
コート×パンツ。これはツナギと言ったほうがよさそう。かっこよく言うならオールインワン。無いわー。
ジャニット
ジャケット×ニット。すでにニットジャケットという立派なものがあります。
ペニパン
あ。
では再見。
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