嫁ちゃんにいきなり敬語で話しかけれると、「うわなんだろう」とドキッとする人も多いことでしょう。多いですよね。多いはず。
敬語はその名のとおり、相手を敬うときに使用するのが一般的であり、自分と相手の間には一定の距離が置かれています。
つまり親しい間柄でいきなり敬語を使用されるということは、相手が意図的に自分と距離を置いたということになります。原因はさまざまでしょうけど、この瞬間の世間の男性の脳は、ふだんとは比べ物にならないくらいのスピードで猛回転しているはずです。ご愁傷様。
でも敬語=距離とは限らないんですよね。
敬語からタメ語に至るまで
一般的には、人間関係が深まるにつれて会話の際の言葉遣いは変わってきます。
最初は敬語
出会った時はまずお互い敬語から始まります。年上か年下かも、どんな性格かも分かりません。へりくだる必要はありませんが、変になれなれしいのは避けたほうが無難です。
次いで後輩敬語
そこから少し打ち解けると、後輩敬語に変化します。後輩敬語?何それ?という人も多いかと思いますが、「~っすよ」「~すか?」というアレです。まだこの段階ではお互いに緊張感が存在します。
しかし「マジっすか?」なんて冷静に見ると敬語でも何でもないのですが、実際敬語っぽくなるから不思議。
タメ語へと進化
さらに進むとタメ語へと進化します。この段階では緊張感はほぼなくなっています。いわゆる「友達」という関係にある人たちの中では、ほぼタメ語で会話がなされています。
ではさらに進むとどうなるんでしょうか。
もちろん親友もタメ語
ちょっと自分にとっての「親友」を思い出してみてください。その人と普段どんな感じで会話をしますか?たぶんタメ語だと思います。
友達の中でも、さらに気を許せる無二の存在です。そりゃタメ語になるのが当たり前。
だがしかし、私の場合はなぜか違うのです。
仲が良いほど敬語で話す
これは自分でも不思議なんですが、親友と呼べる存在になると、不思議と敬語になっていくんです。それもかなりしっかりした敬語に。さすがに謙譲語まではいきませんが。
もちろん敬語を使うのは私だけではありません。相手もしっかり敬語を使います。その敬語だけを聞けばいい大人の会話です。
敬語にすると内容はともかくスマートに聞こえる(かも)
でも関係は親友。あんまり人には言えないことも言い合います。
たとえば・・・
「いやー昨日飲み過ぎて玄関でウ◯コもらしちゃった!」
「まじ!?きついねー。嫁さんキレたんじゃね?」
そんな会話があったとします。あくまでもフィクションです。
それがこんな感じになります。
「いやぁ、昨日酩酊して玄関で大きいのを失礼してしまいましてね。」
「ほう。それは難儀でしたね。奥さまはご立腹だったのでは?」
話している内容はひどいものですが、言葉を丁寧にするだけでスマートになりますね。
表でまとめて比較してみる
こんな塩梅。まずは一般的なもの。
区分 | 人数 | 言葉遣い |
知り合い | 多い | 敬語あるいは後輩敬語 |
友だち | それなり | タメ語あるいは後輩敬語 |
親友 | 少ない | タメ語 |
それに反して私の場合はこうなると。
区分 | 人数 | 言葉遣い |
知り合い | 多い | 敬語あるいは後輩敬語 |
友だち | それなり | タメ語あるいは後輩敬語 |
親友 | 少ない | 敬語 |
相手もまったく気にしていない様子
最初のころは、きれいな言葉でゲスい内容を話すのが楽しかったんだと思います。内容はご想像にお任せしますが、親友じゃないと安心して話せないことは多分にありますからね・・・。
んでそれがいつの間にか定着してしまったと。
自分の中ではけっこう気に入ってますし、親友たちに聞いても別になんとも思っていないようです。
人間関係の形はさまざま
まぁ特にオチはないのですが、仲が良いからといって必ずしもタメ語じゃないんだぜ、というお話でした。
あなたの隣で敬語で会話をしている人たちも、よーく聞いたらアレな内容のお話をしていたりして。聞き耳を立ててみるとおもしろいかもしれません。
あ、嫁ちゃんや実家の家族とはふつうにタメ語でございます。
では再見。
コメント