セール時のお買い得アイテムと慎重になるべきアイテムの簡単な見分け方

前回の記事にてセールの裏事情を少しお話しましたが、今回も関連記事となります。

せっかくなら「まさかコレがセールに!?」というアイテムをゲットしたいですよね。逆に「せっかく30%OFFで買ったのに 70%OFF まで下がってた」なんて思いはしたくない。

そこで今回はセール時の「お買得アイテムの見分け方」と「慎重になるべきアイテムの見分け方」をお届けします。

セールでのお買得アイテム

Rick Nunn

Photo by JohnONolan

まず知りたいのはこっちですよね。これぞセールの醍醐味。

①セレクトショップに入ってるブランドアイテム

第一に挙げられるのがこれ。

ブランドものはセールでも開始2週間くらいで売り切れちゃうイメージですね。価格統制もしっかりなされているので、「あっちの店の方が安かったorz」的なこともあまりありません。一目惚れで買っても特に問題ないでしょう。

またなぜ「セレクトショップ」にしているかというと、理由は2つあります。

1つ目は希少性。自社生産ではない仕入アイテムは原価率が高いです(40%~60% くらい?)。そのためショップでの役割は「売る」よりも「見せる」に比重が置かれ、そのためそもそもの入荷数が少ない場合が多いんです。

2つ目は価格差。いくら価格統制をしても中には悪い子がいるんです。決められた価格を守らずにフライングセールしたり、規定以上に価格をさげちゃったりする店が。

ただ我々消費者目線ではこれぞ穴場です。見極めるには自分の足と情報と知識が必要になりますが、掘り出し物を見つけた時の気分は最高です。

②40%OFF 以上のインポートのレザーシューズ

レザーシューズ

photo credit: Robert Sheie via photopin cc

けっこう具体的ですがこれも理由があります。

まずインポートのレザーシューズって、小売店ベースだとそもそもの商品原価がすごく高いんです。

原価アップの原因は関税、これに尽きます。何も知らずに普通に輸入すると、製品原価の 30% 以上の関税がかかります。※関税の仕組みは複雑ですがここでは割愛。

輸入代理店の立場で進めます。仮に製品原価3,000円、小売価格10,000円のレザーシューズがあるとします。この時点だと原価率は 30% ですね。そこに関税(900円)と送料(数100円)がアドオンされ、商品原価としてはおそらく4,000円以上になります。もう原価率は 40% を超えました。

そしてこの原価に利益を乗せて卸売先へ販売します。そのため一般的に小売店ベースでのシューズの原価率は 55%~60% となります。

つまりインポートのレザーシューズの割引率は 40% が限界と言えます。これ以上になると粗利ベースで赤字。それだけ小売店は早く現金化したがっているということが分かります。

お目当てのブランドでレザーシューズが 40%OFF 以上で売られていたら、サイズが合えば即ゲ!(即ゲット)で間違いないでしょう。

セールで慎重になるべきアイテム

考え中

Photo by mark sebastian

一方でお買い得じゃないとは言いませんが、一寸慎重になるべきアイテムもあります。

①ショップオリジナルアイテム

これらのアイテムの特徴は下記のとおり。

  • マーケットの売筋を追随
  • 小売価格は抑えめ
  • 自社生産なので原価率も低い

そのためプロパー期でヒットすれば、もう美味しすぎます。

ただし逆に売れないとガッツリ在庫が残ります。もうガッツリと。A店で完売したと見せかけて、B店にはごっそり残っていることも当たり前。

そのため最初 30%OFF で販売されていても、2週間経つと 50%OFF、最終的には 70%OFF 以上で叩き売られちゃったりします。セール初日に勇んで買って、後でガッカリパターンがこれです。

ただ今すぐ欲しくはないけど、クローゼットにあってもいいかな~的なアイテムは、この辺を狙ってみてもいいかもしれませんね。

②やたらと色サイズがしっかり揃っているアイテム

気合入れて大量生産したはいいが、悲しいことにまったく売れずに残ってしまったアイテム達。①と共通する部分もありますね。おかげでセール期でも全色・全サイズがビシッと揃っています。

これらもやはり段階的に大きく値下げ対象となる可能性が高いアイテムです。様子見してもいいでしょう。

③初日からいきなり激安アイテム

例えばセール初日からいきなり 70%OFF! とか。一見お買い得ですがちょっと冷静になりましょう。

こうした商品はおそらく下記3パターンのどれかです。

A) 本当に売れなかった商品

赤字覚悟で売り切っちゃいたいアイテムですね。好みに合えばお買い得です。

B) もう完売させちゃいたい商品

パラパラ残っている商品達って、結構売りづらいもの。この機に売り尽くしてしまえ!というパターンも。これもお買い得なことがあります。

C) 昨シーズン以前の商品

1年以上売れずに残っていた商品が、セール期にしれっと陳列されることがあります。しかも珍しいことではありません。どこのショップでも普通にやります。

特に C) は見分けるのが難しいことが多いです。デザインや色使いが今年っぽくないなーということが分かればいいんですが。

ただ唯一、ハンガーで見分けるという手法があります。ショップのちゃんとしたハンガーではなく、なぜかクリーニング屋で付いてくるようなハンガー(通称ベタハン)が使われている商品は、そういう商品である可能性がかなり高いです。参考までに。

結局は自分自身が満足するかどうかだから好きに買おう

ゴスロリ

Photo by mamnaimie

もちろんこれが全てではありませんし、例外もあります。傾向としてご覧いただければ幸いです。

まぁでも結局自分が満足すればいいんですよ。自分はその時●●円払っても欲しい、と価値を感じたわけですから。

仮に後日さらに値崩れしていたとしても、値崩れを待っていたら完売しちゃったとしても、それを我々が正確に予測することはできません。ショップスタッフに聞いても当然答えてくれませんしね。

そんな悲喜こもごもも合わせてセールというお祭りです。そして今週末の三連休はかなりの山場。お買得アイテムはおそらくここで完売です。修羅の如く立ち回り、お目当ての品をゲットしちゃいましょう。

では再見。

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