セール後ろ倒しの理想は分かるけど、足並み揃わない限りは無意味でしかない

 

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セール

1 月はどの商業施設でも冬のセールが始まります。パルコやラゾーナ川崎など元日から一気にセール攻勢を仕掛ける施設がある一方(以下「前倒しグループ」)、ルミネや伊勢丹のように中旬から開催する施設(以下「後ろ倒しグループ」)もありで、業界的には二分されている状況です。

なんでこんなことが起こっているんでしょうか。

photo credit: twicepix via photopin cc

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セールが後ろ倒しになった理由

もともとアパレル業界では、実質プロパー販売期間が短すぎることが問題視されていました。下記は一例です。

販売状況
1 月 全面セール
2 月 下旬のプロパー完全立ち上がりまでセール比率高
3 月 プロパー立ち上がり。しかし優待20%OFFとか
4 月 繁忙期のGWに向けてセールコーナーが
5 月 プロパーだが売れない
6 月 下旬からセール開始。しかし実際は上旬からプレセール等でセール状態。
7 月 全面セール
8 月 下旬のプロパー完全立ち上がりまでセール比率高
9 月 残暑厳しく結局プロパーが売れない。
10 月 優待20%OFF
11 月 なんとかプロパー
12 月 上旬からプレセール等で実質セール状態

実はこのようにプロパー比率100%で販売できる月はほぼ無いんです。

追記:アパレルのセール時期詳細

より詳細に記事にしておきましたので、よろしければどうぞ。

 

 

アパレルサイドの苦悩

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photo credit: Kwernek via photopin cc

セールの構成比が高いということは、利幅が少なくなるということを意味します。当然どうにかして利益確保しようと考え始めます。

一番簡単なのが、セール比率がある程度高くなっても粗利益を確保できる商品を販売することですね。つまり原価率を低く抑えること。しかし原価率を抑えるためにできることは、下記の 3 つの方法しかありません。

クオリティをキープしつつ企業努力で原価を下げる

顧客本位でギリギリまで頑張ります。(結局どこかで誰かが泣くのですが)

クオリティを落として原価を下げる

妙に安い新作がセール時期に現れる事がありますよね。生地のクオリティを落としたり、ディテールを簡素化して工賃を下げたアイテムが多し。

クオリティはキープするが販売価格を引き上げる

例えば今だとコート。適正価格は 39,000 円かもしれませんが、大きい買い物だし 5,000 円くらい上げてみてもいいんでない?売れるっしょ、的な話も出てきます。お客さんが納得の上なら詐欺でもなんでもありません。

当然そうした商品は原価率も低く抑えていますので、セールになってもそんなに痛くないと。

・・・いずれにしても苦しい手法ばかり。ただ背に腹は変えられず、アパレルはいずれかの選択をせざるを得ない状況になっていました。

消費者にとっても良いことはない

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実際に商品を購入する消費者にとっても、セールが増えていいね!・・・とはなりません。

photo credit: stevenkamenar via photopin cc

お客さまに対して不誠実だ

プロパーで販売する期間のほうが短いのってお客さま本位じゃないんじゃないの?不誠実では?という話。そりゃそうだ。

正しい価値を提供できているのか

アパレル都合でクオリティを落としたり、変に高い価格がついていたり。それは適材適価とは言えないのでは?不誠実では?

そんな議論も出てくるわけです。

結果アパレル視点とお客さま視点、双方から鑑みて、

セールを後ろ倒ししてプロパー販売期間を増やせば、アパレルの負担も減り顧客に正しい価値を提供できる

という結論となり、冒頭に挙げたような後ろ倒しグループが出てきたのです。 2012 年からだったかな。

だがしかし消費者にとってセール後ろ倒しは意味が無い

セールモヒカン

んで実際どういう状況になっているのか。

photo credit: vasilennka via photopin cc

結局セールが求められている

前倒しグループがセールに入ると、テナント側はセール対象在庫はすべてそちらの店舗へ移動させます。売れる店でさっさと現金化した方がいいですもんね。消費者もそちらへ流れる。モヒカンだって然り。

そして後ろ倒しグループの店頭には、シーズン先取りプロパー商品が並ぶことになります。見た目はとてもきれい。でもセール時期は特に「買って今着る服」を求めている人が大多数ですから、プロパー商品なんてそうは売れません。

結局 6 月末と 1 月頭はセールなんですよ。アパレルはセールで現金化したいし、消費者もセールを期待するんですよね。

都心エリアはいいけどさ・・・

新宿伊勢丹のような施設ならば、セール時期だろうがシーズン先取り商品を求める感度の高い消費者も多いことでしょう。ですがこれが地方に行くとどうでしょうか。地方の伊勢丹で同じことをして、消費者は付いてくるでしょうか。

内情は存じ上げませんが、相当苦しんでいると思います。むしろ勝手にセールしてるんじゃないですかね?私なら数字欲しいしダマでやりますわ。

やるならお国の圧力くらいないと

みんな自分のことを考えるわけです。どうしても正常化したいのならば、それこそ国が「セール期間はこの期間だけ!」とでもしないと足並みは揃わないでしょうね。もちろんあり得ませんが。

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ちなみに今年(2015年年始)はセール当たり年とか・・・?

いち消費者としては、同じ商品なら 1 円でも安く買いたいのが当然の心理。

後ろ倒しグループのセール開始が始まる頃には目ぼしいアイテムは売り切れていると思われます。セールは一期一会。ビビッと来たら即買いするのが吉ですよ。

特に今年(2014年秋冬シーズン)はプロパー販売が厳しい → 年末~年始のセールの玉が豊富とかいう話もチラホラ・・・真偽の程は店頭へ足を運んで確かめてみましょう!

では再見。

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