BEAMS 40 周年記念動画 TOKYO CULTURE STORY でオッサン胸熱

今年 2016 年、創業 40 周年という節目を迎えている BEAMS さん。雑誌 POPEYE とコラボしたり、新宿のお店をガラッとリニューアルしたりと、いろいろな動きを見せています。私が知らないだけでほかにもいろいろとやってるんでしょう。

そして先日 2016 年 10 月 21 日、TOKYO CULTURE STORY と銘打ったなかなか素敵な動画が公開されました。
どんな動画なのかというと、ざっくりとこんな感じ。

ビームスはこの度、創業40周年を記念した新規プロジェクト「TOKYO CULTURE STORY」を発足します。その第一弾として、40年間の東京のカルチャーを、ファションと音楽という2つの視点から振り返るMV『TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)』を2016年10月21日(金)に公開します。

BEAMS 40周年記念プロジェクト

1976 年から 2016 年までの 40 年間のファッショントレンドの変遷を、さまざまなアーティストが歌うブギー・バックとともに見ていこうというものです。まぁ観ればわかるんでどうぞ。

2017/10 追記

公式動画は削除されていました。残念!

観たい人は YouTube から「BEAMS 40周年」などで検索すれば出てきますよ。

90年代が自分のベースだと再認識

ぶっちゃけ 80 年代までは「あーこれってこの時代なんだ」程度ですし、00 年以降はもはやオッサンで記憶も曖昧のため、3 年前のことも今年のことも一緒に感じちゃいます。それくらい思い入れがない時代とも言えます。

だがしかし。やはり 90 年代は違います。中学→高校→大学という、いわゆる青春時代ど真ん中。

いまの自分のスタイリングを鑑みるに、このころとベースはほとんど変わっていないことに気付かされます。ファッションにおける三つ子の魂百までとは、15 歳 ~ 20 歳の数年間がすべてといっても過言ではないでしょう。

個人的にグッときた年代とトレンド

せっかくなので動画の 90 年代でグッときた年代をご紹介。

1990 ANTWERP SIX(アントワープ シックス)

1990

ベルギーにあるアントワープ王立芸術学院出身の 6 人のデザイナーのこと。

  1. ドリス・ヴァン・ノッテン
  2. ダーク・ビッケンバーグ
  3. ダーク・ヴァン・セーヌ
  4. ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク
  5. マリナ・イー
  6. アン・ドゥムルメステール

ストリートレベルでは 1992 年 ~ 1993 年くらいに盛り上がったと記憶しています。レイヤードスタイルが盛り上がり、こんなにスッキリはしてませんでしたけど。

もちろん高校生の私はそんなハイブランドは気軽に買えません。それでもドリス・ヴァン・ノッテンのニットは何着ががんばって買ったり、ダーク・ビッケンバーグのあのブーツも買いましたっけ。しかも白。

1993 URAHARA MOVEMENT (INITIAL STAGE)

1993

まだ裏原宿なんて言葉はないころ。私がどっぷりハマりだすのは翌 1994 年からだったと記憶しています。

ヒロシくん以外は全然知らなかったのですが、当時そっち関係で働いていた友だちから何着か UNDERCOVER の服をもらったのが興味を持ったきっかけでした。

「俺たちにだけに聞こえる特殊な電波」とラップしたのはライムスターの宇多丸さんですが、このころの NOWHERE 周辺のカルチャーにも確かに同じ匂いがありました。

1996 URAHARA MOVEMENT (FULL GROWTH)

1996

裏原成熟期。とはいえこの頃ですら、あの場所にいた人たちは「裏原宿」なんて呼んでなかったけど。

思い出すのは、やっぱりラストオージー。今はなき雑誌 “ASAYAN” で掲載されていた、藤原ヒロシ氏とジョニオ氏と NIGO 氏の3人の対談形式の気になるもの紹介コーナー。

これ超限定みたいです。ま、買い占めましたけど。

何やねん!ということもよくありました。毎月このセリフを楽しみにしてたなぁ。

なお私は APE は一着も持ってませんでした。ダサかったんで。

00 年以降のメディアの求心力の低下

しかし動画で改めて思いましたが、00 年代以降は雑誌やメディアの求心力がどんどん薄れていったんですね。

メディアの提案力や訴求力の減退も当然原因としてありますが、やはりインターネットの普及が大きいんでしょうね。個人が得られる情報量は飛躍的に増え、メディアに頼らずとも情報は得られるし物も買えるという状況が整いすぎてしまいました。

さらに個人インフルエンサーの台頭。古くはファッションスナップ、最近だと WEAR やインスタ。そのへんにいるかっこいい人が、背伸びしない気軽なお手本になりました。

メディアは衰退していく中で、そんな雰囲気を察して迎合というか共有型のスタイルを取るか、それとも真逆にエッジを効かせて提案力を上げていくか、の二択を迫られることになります。

難しいですが、このへんはマガジンハウスさんが上手いなーと思います。同じく 40 周年の POPEYE とか GINZA とか。

自由な時代になったがゆえに、自分の芯を持つことが大事

またメディアの求心力が減退していったがゆえに、00 年代はファッション的にはすごく「自由」な年代になったと思います。

リンク先の 1976 年から 2016 年まで、今ならどんな時代のスタイリングで街を歩いても、特に違和感を感じないんですよね。あんたが好きならいいじゃないと。「こうあらねばらない」という教科書はなくなりました。

しかし逆に「自分はこうだ」という芯を持つことが重要になります。

ぜひ若いうちにいろんな服を着て、いろんな音楽を聴いて、たくさん遊んで自分の芯を見つけてもらいたいもんです。

BEAMS だからこそのすばらしい試みだと思いました

whatsnext_beams

んで BEAMS の動画の話に戻りますが、すごくすばらしい試みだと思います。なぜアレが出てないとか、そんな枝葉の話はどうでもいい。

SHIPS でもなく UNITED ARROWS でもなく、BEAMS だからこそ説得力を持ってできたのではないでしょうか。※あんまり買い物したことありませんが^ ^;

商売をしていれば、良いときもあれば悪いときも必ずあります。それでも「やり続けること」ってのは大事だよなぁ。と思うのでした。

では再見。

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