岩手の実家に帰省すると必ず訪れるおそば屋さんがあります。そば好きの私のルーツでもあるこちら。
参考▶ 外山そば@岩手県薮川でそば本来の味とおばちゃんとの触れ合いを楽しむ
そば粉十割のガチガチの田舎そば。超うまい。
今年( 2016 年)の夏の帰省でも家族とともに車を飛ばして行ったのですが、まさかまさかのお休み。これはまったく想定外でした。
しょうがないからその辺の食堂で適当に・・・というのはあまりにも悲しい。
しかしそこで誰かが言いました「んじゃ薮川そばに行けばいいんじゃない?」と。おお、忘れてた!
ということで今回は外山そばの近所にある薮川そばをご案内。※近所といっても 5km くらい離れていると思います。
薮川そば食堂:外山そばと同じく本州で一番寒いエリアにあるそば屋さん
盛岡駅からだと車でゆっくり走って 1 時間くらいでしょうか。山道をウネウネ進み、外山そばを通り越してさらに 10 分ほど進んだところにあるこの看板が目印。
アピールポイントがありすぎて大変!
駐車場というか広場に車を止めたら、さぁお店に入りましょう。のれんがベロリとめくれているのは入りやすくするための気遣いです。たぶん。
店内は田舎のドライブイン食堂って佇まいで落ち着きます。けっこう混んでましたが県外からの観光客もこの日はまったくおらず、オッサンたちの方言が飛び交っていました。
お茶はセルフサービス。そしてうれしいことにここで漬けている漬物(キュウリの南蛮漬け)が取り放題食べ放題。これとお茶が合いすぎて合いすぎて。3 皿おかわりしちゃいました。
しかし漬物で腹を満たすわけにはいきません。ええところで我慢しつつ待つこと 5 分あまり。ついに薮川そばが来ました。
安心の美味さと安さ
では肝心のそばです。これだ!
ざるそば 2 枚 @ 1,020 円也。2段乗ってます。なお写真の右端にある小皿が上述の漬物です。
さらに焼きおにぎりもオーダー。
これで 240 円。安い!うまい!
もう美味しかった。おにぎりと合わせ、5 分とたたぬうちに完食しちゃいました。
・・・で終わるわけにもいかないので、無粋ながら外山そばと比べてみます。結論を先に言うとどっちも美味いんですけどね。
少しだけ麺が細くて食べやすい
同じそば粉十割で手作りの田舎そばである外山そばと比べると、すこ~しだけ麺が細く、ズルっと食べやすい印象です。ただこうしたそばを食べ慣れていない人にとっては、特に大きな差ではないと思います。
麺つゆの味は少しだけ薄味か
そして麺つゆ。同時に食べ比べているわけではないので感覚でしかありませんが、外山そばよりも少し薄味かな?と思いました。外山そばのほうが野菜を煮詰めてる感じの味。
ただこうしたそばを食べ慣れていない人にとっては、どっちもすごく濃く感じると思います。東北はなんでも濃いのよ。
メニューの種類は段違いに多い
写真撮り忘れちゃいましたが、メニューの種類はこちらのほうがすごく多いです。トッピングもいろいろご用意。
また鴨(かも)そばや雉(きじ)そばといった名物そばもあり。ちょっとクセがあるかと思いますが、いつか食べてみたいですな。
工場併設の万全の生産力
実はこちらのお店、もう少し引きで見ると・・・
おや、奥になにかある・・・
こちらは工場となります。ここでそばを挽いてるのです。こんな立派な施設があれば相当な生産力がありそうです。※店内からも中を覗くことができます。
店の対面には自家栽培のそば畑が広がっている
そしてここの工場で挽かれるそばがどこから来るか。
お店の対面、道路を挟んだ向こうを見ると何かの畑がありますな。
勝手に近寄ってみると、一面にそばの畑が広がっているではありませんか。おー久しぶりに見た!
ここで栽培されて収穫されたそばが、工場で惹かれて美味しいそばになって私たちに提供されているのです。
ちなみにそばはこんな植物。
もう少しすると白っぽい花が咲きます。他のエリアのそばはすでに開花していたので、やっぱ寒いのが関係してるのかな?
それにしてもこいつらが元気に育ってくれるおかげで、私も美味しいそばを食べれるわけです。元気に育ってちょ。
薮川そばガールが目印よ
と、この薮川そば食堂は、そばが生まれてから食べられるまでを一箇所で満喫できるレアな場所なのでした。
いつもの店は運悪く行けなかったにせよ、やっぱり地元で食べるそばは美味しいですな。
ってここまで書いて、ちゃんとホームページがあることに気づきました。通販もできますよ。
県外の人はおそらく滅多に訪れる機会はないでしょう。でも万が一そんな機会があったら、ぜひ思い出して立ち寄ってみてください。
目印は彼女!
では再見。
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