先日の朝方、先に起きていた嫁ちゃんから叩き起こされました。きっとアレなんだろうな〜と思いつつ「どしたの?」と尋ねると・・・
じょうじ・・・
ええ、アイツでした。しかもでかい。バグス手術を行ったボスキャラ級です。
しかし我が家には年に一度も現れないんですけどね、なんでだろ?しかもこんなにでかいのが。
実は今度引っ越しをするので、先日引越し業者にダンボールを持ってきてもらいました。よくダンボールの束に潜んでいると言いますし、おそらくこのテラフォーマー(俗称:ゴキブリ)もそうやって我が家へ入ってきたのでしょう。
いやしかし大きかった。触覚抜きにして目検で 6 〜 7 cm はあったと思います。黒光りしたその様は、まさにテラフォーマーそのもの。
田舎育ちでも無理な虫はけっこういる
私田舎育ちなもので、虫には免疫がある方かと思います。が、それでも生理的に無理ッなやつらもいまして。それが下記。
カマドウマ
便所コオロギとも言います。素っ裸でお風呂場に行ったらなぜかこいつがいて、ビヨ〜ンと飛んできて失神しそうになったのは遠い昔の話。それ以来ってわけじゃないですが大嫌い。
蚊
こいつら何のためにいるんでしょうか。蚊・即・潰です。
ゲジゲジやらムカデやらの類
これは説明不要。
テラフォーマー
私の地元(岩手)は寒いせいか基本的にテラフォーマーはいません。なのでマンガやテレビで「きゃー!テラフォーマー!」なんていうシチュエーションはあんまり想像できませんでした。
ところがある日、やはり素っ裸でお風呂場に行った時に初対面。うん、確かに「きゃー!」でした。一気に嫌いになりましたw
・・・という私の生理的に受け付けない四天王のうちでも、最強クラスが早朝の我が家にいるわけです。ここで逃したら引っ越しまでの何日かをテラフォーマーに怯えて暮らさねばなりません。まだ朝日が昇る前、早朝の真剣勝負が始まりました。
ゴキジェットが無い!でもあわてなくて大丈夫
本来いちばん頼りになるのはゴキジェットなのだが・・・
戸棚の奥からゴキジェットを取り出してプシュー!執拗にプシュー!
本来ゴキブリを始末する際は、ゴキジェットがあれば事足ります。さすがに一瞬で仕留めることはできませんが(できたら人間にとっても猛毒だ)、狙いを定めて 5 秒も吹きかければ動きも相当鈍くなります。さらに5秒でピクピク状態。
ただし今回は引っ越しもあるし、「もう使わないよね」ということでゴミに出したばかりでした。
なんたる不運。引っ越しのその日まで共存するしかないのでしょうか・・・。
いえ、ゴキジェットが無くても奴らと戦う手段はあるのです。
今回私がどうしたかというと、付近にあった週刊モーニングを手に取り、そーっと近づきました。もちろん雑誌は読了済みです。また幸いなことに、ボスキャラ級のガタイを持っていたことがたたり、動きはそれほど素早くありませんでした。
狙いを定めてエイヤッ!で終了。
ゴキジェットが無いなら雑誌が大きな武器になる
このように、スプレー系の防虫剤がなかったとしても身の回りのものを使うことでゴキブリ退治はできます。特に有効なのがやはり雑誌ですね。
雑誌を武器に戦いを挑む場合、雑誌を丸めて棒状にして叩いてはいけません。たしかに攻撃力は高まりますが、敵は音速に近い動きのテラフォーマーです。攻撃からの回避率は飛躍的に高まってしまいます。
この場合正しいのは、面積で攻めること。雑誌は丸めずにそのまま、まるで毛布をかぶせるかのように潰します。別に中心である必要はなく、端部分でいいのでとにかく雑誌のどこかにヒットさせることが重要。
つまりはこういうことです。
あとはすぐさまその部分に圧をかけます。細かい描写は避けますが、あまり気持ちの良い感覚じゃないですな。
あとはトイペでグルグル巻にしてトイレにジャー!で終了。卵があると大変なんで、潰した跡にはファブリーズをかけて念入りに拭きとっておきましょう。武器として使用した雑誌もすぐに捨てます。
おすすめの武器はなんですか
個人的にオススメの武器は下記ですな。
- 週刊少年マンガ(マガジン、ジャンプ等)
- ファッション誌(特に女性誌は分厚くて良い)
面積が広く重量があるものがやはり良いです。近づくのが怖い場合は、少し離れたところから雑誌を投げて潰すというテクニックも使うことができます。
という意味では今回使用した週間モーニングは攻撃力としてはやや頼りなかったのですが、そこは使用者の熟練度でカバーしたという形です。
ただし重さを重視するあまり百科辞典等を使用するのはおすすめできません。マンション住まいの場合は下の住民に迷惑ですし、退治に成功した場合には捨てなければなりません。試合に勝って勝負に負けた気分になるでしょう。
命の価値は
そんなこんなで朝の喧騒はものの 5 分とかからず終息しました。
しかし私の胸中にはすこーしだけモヤモヤが残りました。「潰さずになんとかする方法はなかったのかな」と。
男の子なら誰でも小学生の頃くらいまでは、生き物に対して残酷なことを平気で行います。私のような田舎育ちは特にそんな機会が多かったと思います。大人になってたまに思い出し、なんてことをしたんだろうと、一人懺悔する夜もあったりなかったり。
まぁそうやって人は痛みを理解できる大人になるのです。
今回もそうです。テラフォーマーを見たら殺すという行為は常識になっていますが、一寸の虫にも五分の魂ということわざもあります。人間だろうが虫だろうが命を持っているということです。
キモいから/汚いから/気持ち悪いからといって、反射的に命を奪う行為をしていいものだろうか。それは人間のエゴではないのだろうか。命は平等なのではないのだろうか。
無理な奴ら以外はできるだけやさしく逃がすよ
そんなブッダのようなことを考えつつも、眠いから結局また寝たんですけどね。
まま、所詮人間とゴキブリは相容れない存在。また出やがったら即座に処置をせざるを得ません。いや、上述の五反田苦手四天王はぜんぶ無理ね。
でもせめてそれ以外の虫については、万が一家の中で出会ってしまったとしてもやさしく包んで外に逃がしてやろうと思うのでした。自己満足ですけどね。
さて引っ越し準備しよ。
では再見。
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