「苦しい時の神頼み」ということわざがあります。
苦しい時の神頼みとは、日頃は神も仏も拝んだことがない信心のない者が、苦しい時や困った時や災難にあったりしたときにだけ、神仏に頼って助けを求めて祈ること。
私はこれまで生きてきて、こうした苦しい時の神頼みはしたことがありません。この世のすべては人、あるいは自然の営みが生み出すことですもん。
テストの点数が悪いのは自分のせい。入社試験に落ちるのはお互いの相性。戦争が起きるのは欲や相互の価値観の違い。震災が起きるのは自然現象(人災も多くなってきていますが)。
こんなことを神様にお祈りしてもしょうがないというわけです。祈られた方も「えー、そっちでなんとかしてよ」と思うんじゃないでしょうか。となると何を祈るのかと。
なので神社へのお参りなんて初詣くらいしか行きませんし、参拝マナーなんぞ知ったこっちゃない。以前の私はそんなタイプでした。
神社への「軽い気持ち参拝」のススメ
でも10年前くらいかな?その頃から少しずつ変わり始めました。
年を取るにつれて意識の変化が生じる
当時仕事でお付き合いしていた年上の皆さんが、非常に信心深い方々が多かったんです。宗教とかじゃなく、日本古来の神様や風水による気の流れなどを大事にしてらっしゃる皆さんで。たぶんそういう人達から話を聞いて、だんだんと「そういうのも大事にしないとなぁ」と思い始めた気がします。
正月に七福神巡りをし始めたのも、思えばそんな意識の変化があったせいでしょう。
参考▶正月休みで腐った心身をご利益満載の七福神巡りでリフレッシュ
週に一度の軽い気持ち参拝
そうしてここ数年は、毎週月曜日に近所の神社にお参りをするようにしています。サラリーマンですので月曜日=週頭は心身ともにリフレッシュさせて仕事に臨みたいもの。そしてリフレッシュさせるためには環境をガラッと変えてあげることが近道です。
プチ参拝?いや別に手順を省略してるわけじゃないからプチじゃないな。要は変に気合いを入れず、普段の行いのひとつとして神社への参拝を組み込んでみましたという話。
これを「軽い気持ち参拝」と名づけます。
軽い気持ち参拝のメリット
①意識がすっきりする
やはり神社の境内というのは、しかも早朝は新鮮な空気と相まって厳かな雰囲気を醸し出します。普段歩いている道と数m隔てただけなんですけどね、不思議なもんです。
そうした空間に一人佇むと、月曜の寝ぼけ頭もすぐにクリアになっていくように感じます。
②ポジティブになれる
基本的にいつも「名前」「住所」をお伝えし、「無病息災」「家内安全」をお祈りしています。
そうやって一人静かにお祈りをしていると、不思議と気持ちが晴れやかになります。お祈りを終えて鳥居をくぐり一礼した頃には、なんだか今週も元気に頑張れる!という気分になっています。まじで。
もちろん別に月曜じゃなくてもいつもでいいんです。気分が落ちたらいつでもお参りしてみよう。これはぜひ試していただきたい。
※神社 Tips
知ってます?「金がほしい」「成功したい」などとお祈りしても意味ないって。
神社でのお祈りは自分の名前と住所を正しく伝えるのが良いそうです。じゃないと神様もどこの誰をケアすればいいのか分からないと。八百万いると言われる神様だからといって、なんでも向こうからやって来てくれると思ったら大間違いということですな。
③神社運営に貢献できる
週に一度という頻度、しかもいい大人オッサン。ゆえにお賽銭は100円です。どうですかこの余裕。
雀の涙ながらも貢献できているなら幸いです。
日本人としての基本的な作法もついでに身につけよう
以上が「軽い気持ち参拝」のススメです。心身リフレッシュはもちろん、参拝マナーも身につきますので、若いうちからやっておけば恥かきません。
- 参道の真ん中は歩かない
- 手を洗う順番もばっちり
- 二礼二拍手一礼も自然と行うことができる
こうしたごく基本的なことですら、なかなか自然にできるもんじゃありません。隣の人チラ見しつつとかねw もしかしたらそんな姿を見て、あら作法が身についた素敵な御方ね。と出会いがあったりなかったり。
まぁ良いことがあれば参拝したおかげ。逆に何か悪いことがあったとしても、参拝していたおかげでそれくらいで済んだんだと考える。昔から日本人はそうやって神社や神様と共存してきたんじゃないのかなーと思うのでした。
では再見。
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