オンワード樫山はリストラするけど全然余裕っぽいね

ワールドや TSI ホールディングスに端を発する大手アパレルの超大型リストラ。その後ニッセンも、そしてイトキンもバサバサと構造改革を打ち出し、結果として数多くの人員削減が実施されました。

いやはや、景気の悪い話はもう聞きたくないわな~と思ってたら、すっかり忘れてました。大手アパレルといえばのオンワード樫山さん。遅ればせながらの大規模構造改革が発表されました。

今後3年間でリアル店舗売上は大きな縮小を見込む

今後3年間で国内のリアル店舗売上をオンワード樫山で62億円減、子会社で158億円減を見込む中期経営計画を発表。消費購買力に対して店舗が飽和しているオーバーストア状態を問題視し「大型店やブランド事業の閉鎖もあり得る」(同グループ保元道宣・社長)という。

Fashionsnap.com

中期経営計画で、株主に対してマイナスの数字を発表するとはよっぽどのことです。本当ならば毎年二桁増でがんばります!と言いたいところでしょうけど、まぁ確かにこのご時世じゃそんな数字も絵に描いた餅。

でも自分とこの店舗の売上が悪いのを「オーバーストア」のせいにするのはいかがなもんですか。自社内でのカニバリゼーション(顧客の喰い合い)が問題でした、ならわかります。大企業でブランドもたくさんあるしね。でもこの言い方だと「世間が悪い」と、見えないなにかに責任転嫁しているようにしか聞こえないなぁ。

まぁ結局は他の大手アパレルと一緒。マーケットと消費者の変化についていけてなかっただけ。としか。

2016上期レインボー作戦による店舗 & 人員削減

レインボー

んで具体的にはまず2016年上期のうちに「レインボー作戦」なるものを実施するそうです。お、景気よさそう。

上期レインボー作戦

㈱オンワード樫山決算説明会資料

あがががが。

113店舗閉店です。1店舗3名のスタッフがいたとして、およそ350名の削減。1人あたり年間350万円の人件費がかかっているとすると、年間12億円の削減となります。

もちろん閉店ということは売上・粗利も減りますので、単純に経費削減やったね!とはなりません。ただし予算は立てても常に未達で赤字垂れ流し売場となっている現状からは改善される、と推測します。

資料拝見しても、なにがどうレインボーなのか、作戦の内容について記されている箇所は発見できませんでした。レインボーならせめてポジティブ多めにしていただきたいー。

・・・ところでこれだけだとネガティブ話題一辺倒。衰退の道を歩んでいるようにしか見えません。

しかしご安心を。縮小する事業があれば拡大が期待できる事業もあります。

EC事業推進によるオムニチャネル化

で、でたー。

EC

㈱オンワード樫山中期経営計画資料

国内 EC は3年でおよそ3倍の伸長。海外は越境 EC ってことかな?こちらも激しくおよそ8倍の伸長です。

シンプルに EC 伸ばすにしてもすごい数字。それに輪をかけて不安なのが「オムニチャネル」宣言。最近どこかのセブン&アイがずっこけてますが大丈夫ですか。これは言うほど簡単じゃぁないですよ先生。

オムニストア

㈱オンワード樫山中期経営計画資料

客数も売上も少ない地方店には極力在庫を置かないようにしよう。色欠けサイズ欠けはタブレットで案内してお取り寄せ?いやいや配送料もかかるし EC で買ってもらえばいいじゃない。直販だから粗利もでかい!オムニチャネル!

・・・いやまさかね。そういうことじゃないですよね。

また越境 EC はよくわからないので、がんばってくださいとしか。これはいますぐに(ちゃんと)やれば、力技で優位性を持てるかもしれません。

いまいち本気度は伝わらず

合計

㈱オンワード樫山中期経営計画資料

そんなこんなで2019年までの3か年では、このような成長計画になるそうです。

ざっと拝見しましたが、失礼ながら他の会社と比べると本気度を感じる計画には見えませんでした。書いてることも教科書どおりのきれいな言葉が並び、いまいち血が通っていない/危機感がない感は拭えませんでした。

でも逆に考えると「まだ余裕だぜ」ということの現れなんですかね。あやかりたいもんです(›´ω`‹ )

では再見。

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