人は経験に沿って判断していく生き物です。自分に成功/失敗体験があれば、次回以降は必ずその体験を参考に、その時点で最良と思われる選択をしていきます。あるいは自分が体験していなかったとしても、他人の体験談が判断材料になることも少なくありません。
ただ過去の経験則にとらわれると、変化ができず融通が利かなくなってしまう可能性もあります。会社にそういうオッサン多くないですか?時代も顧客も変わっていのにね。
これは自分で楽しむファッション(コーディネート)でも一緒です。気がついたら10年前の若いころと同じ格好とかね、けっこう多いんです。これは良い場合もあれば、ひどく痛い場合もあります。
「歳相応」のスタイリングは意識すべき
決してネガティブなことばかりでは無いのですが、やはり「歳相応」という言葉は意識しておくべきです。
例えば30後半にもなって、昔のようにストリートブランドで固めた上下ルーズなスタイリングをしている人。いい年してイキっているようにも見えかねません。全身ロゴものとか見てるこっちが恥ずかしい。
あるいは50後半のオッサンがネックが大きく開いたTシャツを着るとします。するとはたから見ると首のあたりの皮膚のたるみやシワが目立ちます。いくら体型維持をしていたとしてもこれは隠しづらいので、かなり貧相に見えてしまいます。
逆に10代後半の男子がダブルのスーツを来ても絶対に似合いません。あれは年取って腹が出てきたオッサンのためのアイテムです。
このように、年齢(外見)なりのスタイリングというものは存在します。これが分からないと裏で笑われていることもありますし、知らぬ前にビジネスチャンスを潰していることだってあるかもしれません。
自分一人では改善できない
でも自分一人で考えてもなかなか改善はできないもの。というかそもそも自分イケてると思ってるので気づきようがありません。
冒頭で話したように、人は過去の経験に縛られます。そのため「若くイケてた頃の格好」からはそう簡単には抜け出すことができないのです。あなたも知らぬ間にそんなスパイラルに陥っているのかもしれません。
自分に一切遠慮しない存在からの指摘が必要
しかしここで重要な役割を果たすのが、私たちに一切遠慮をしない存在からの指摘です。そう、妻(もしくは彼女)からのありがたいご指摘。
「何その T シャツ、ダサいんだけど」
「いい年なんだからジャストサイズで着なよ」
「靴ボロボロで恥ずかしいから新しいの買いなよ」
あいたたた・・・心ない言葉が心にグサグサ突き刺さります。自分が培ってきた価値観がボロボロと崩れていく音が聞こえるようです。しかし言い返して喧嘩になっても面倒だし、そもそも勝てる気もしません。
そうやって世の中の旦那さんは、どんどん奥さんに指摘されないようなスタイリングになるよう変化していきます。
実は私たちのことを考えてあえてきつく指摘しているのだ
この指摘は確かに痛いです。でもまずは否定せずに受け止めましょう。
考えてみてください。奥さんは自分のことを他の誰よりも近くで見てくれていて、私たちの良い部分も悪い部分も理解してくれている存在です。一切遠慮しない指摘ができるのも、その距離の近さゆえ。
上記も一見心ない文句に聞こえますが、実はそうじゃないんです。彼女は自分の好き嫌いで指摘してるのではありません。外で他人に見られてあなたに恥をかかせたくないから指摘しているんです。
奥さんにそんな指摘をされるということは、少なくとも外部の人間にそう思われていた可能性があるということ。最近は私服勤務の会社も珍しくないですが、反面 TPO もクソもないひどい格好で出勤する人も珍しくないですからね。
そういうことが積み重なって悪いイメージを植え付けてしまう前に、あえて厳しく指摘をしてくれるわけです。ありがたいことこの上ないですね。
たまには花やスイーツでも買って帰りましょ。
では再見。
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