何年も一緒に暮らしていると、家族のことはなんでも知っている・・・というかお互いが阿吽の呼吸で察し合っていると感じます。
もちろん家族だけとは限りません。 5 年も付き合っている彼女、 10 年も一緒に仕事をしている同僚。付き合いが長く、顔を合わせる頻度が多いほど、そう感じることでしょう。
その根底にあるのはコミュニケーション。
常日頃からしっかりとコミュニケーションを取っているからこそ、「あいつはこれ好きだろうな」「嫌いだろうな」「喜ぶだろうな」と想像し、先回りをする=察することができます。
察しているはずがお互いのことが見えていない状況
だがしかし、察すること自体は良いことなんですが、一方でそれ(察すること)が当たり前になると、コミュニケーションの頻度と密度が薄まります。
「昔はあんなに好き好き言ってくれたのに」
「昔はあんなに行きたい所聞いてくれたのに」
ドキィッ!!
付き合ったころは相手のことが知りたくてしょうがない。なにをすれば喜んでくれるんだろう。なにをすれば自分のことを好きになってくれるんだろう。それしか考えません。
でも 1 年たち 3 年たち 5 年もたてば、昔と同じ 2 人ではいられません。よね??
コミュニケーションをさぼって察してばかりいると、やはり「甘え」や「誤差」が生じます。
人のことを 100% 理解するなんてどだい無理な話です。さらに人の考えなんてわりとコロコロ変わります。毎日顔を合わしていてもわからないことだらけ。
ですので、せめて最近の相手がなにを好きなのか/嫌いなのか/興味を持っているのか、くらいはわかっておいたほうがいいと思います。
ゲーム感覚でサラリと相手の趣味趣向を確認できる方法
ただ、もう年々も一緒にいる相手にいまさら根掘り葉掘り聞くのもなぁ・・・という思いもあります。ぶっちゃけると面倒くさい。「なんで知らないの!」と叱責されるヤブヘビな事態も避けたい。
わかります、わかります。
ですがそんな人でも最小限の労力で、ゲーム感覚で、相手の趣味趣向を把握することができる方法があります。よかったら試してみてください。
自分に関するたった 10 個のクイズを一緒に解く
かんたんです。自分のことに関する「かんたんな」質問を 10 個考えて紙に書いてください。 10 個が多ければ 5 個でもいいです。
たとえばこんな塩梅。
- 好きな食べもの
- 苦手な食べもの
- 好きなテレビ番組
- 嫌いなテレビ番組
- 行ってみたいところ(国内)
- 行ってみたいところ(海外)
- 今年いちばん感動したこと
- 今年いちばん腹が立ったこと
- 年内にやってみたいこと
- 今年いちばんがんばっていること
で、この設問をノートに書き、「 2 人で同時に」考えて答えてみましょう。そう、相手は自分のことを考え、自分は自分のことを考えます。
見ての通りすごくかんたんなトピックです。でも、相手の好き嫌いって、日々一緒に暮らす中でかなり重要なポイント。たった 1 年前からも変化があるかもしれません。
終わったら次はチェンジ。相手に対する同じ設問を一緒に考えてみましょう。
かんたんでしょう。これなら「人から聞いたんだけどさぁ」なんて言いながらできそうです。
お互いの最新のステータスが確認できる
たったこれだけ。
でもたったこれだけで、
- お互いの好き嫌いの最新版は確認することができました。
- お互いが最近なにに心を動かされるのかを知ることができました。
- お互いがなにに興味があるのかを知ることができました。
ここを広げてコミュニケーションの幅を広げるのもいいでしょう。あるいは「察し」をこっそりアップデートしておくのもいいでしょう。そのへんはお好きにどーぞ。
私と嫁ちゃんはかなりの的中率でした。お互いおしゃべりな方ではないんですけどね、すごいっしょ。
絶対にやってはいけないこと
上述したように、これはあくまでも「ゲーム感覚」でやるものです。
ですので、ハズレても怒ったらダメ。ぜったいにダメ。
自分の正解率が高くて相手が低い状態(どうやら自分のことをぜんぜんわかってない状態)が判明したとしても、ぜったいに怒っちゃダメ!
コツは自分に関する質問からやること。ハズレたら笑って次に進めること。たとえ 10% の正解率であったとしても、「なんだよひどいなぁ~」と明るく笑っておきましょう。
そうすれば次に相手の質問に対して自分の正解率が低かったとしても、さほど雰囲気が悪くなくことはないと思います。たぶん。
現状に甘えずに相互理解を深め合おう(軽くね)
冒頭にも書いたように、血がつながっていようがなかろうが、自分じゃない誰かのことを 100% 理解するなんて無理です。だからいつもうまくいくとは限りませんし、衝突なんぞあって当たり前。
でも、お互いを理解し合ったうえでの衝突と、そもそもボタンの掛け違いに気付いていない衝突とでは、その衝撃も大きく異なります。瞬間的なものでは終わらない可能性も高くなります。ああこわい。
だからこそ、長く一緒にいる状態に甘えずに、たまにはほんの少しの時間を使ってお互いのことを再確認しておきましょう。そうやって少しでも相互理解を深めておけば、そんな重大事故なんて起こらないでしょう。
今回のコレ、けっこうオススメですよ。
では再見。
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