「弱視」というものをご存知でしょうか。
メガネやコンタクトレンズで矯正しても視力がアップしない目
子供の弱視は治る!経験者が語る弱視からの回復ストーリー(序章)
だと言われています。通常は視力が悪い→メガネかけるか、で済みますが、弱視の人間はそうも行きません。これは結構大変そう。
そして実は私、かつてはこの弱視でした。右目測定不可能、左目は 2.0 という気持ち良いくらいの「ガチャ目」だったのです。
自分の弱視に気づいたきっかけ
私の場合は右目の視力がほとんどありませんでした。
もともと見えなかった
まだ保育園児の頃。友達と遊んでいて、片目を目で隠して何かをやる遊びをしていたんです。でも私は左目を隠すともはや何も見えない。
真っ暗でもないですね。明るさは全然感じ取れるのですが、すべてがモヤっとした状態(いま思い出すと)。
見えないことが当たり前だと思っていた
だけどそれが「当たり前」だと思っていました。みんな右目は見えないんだろうなと。そのため親にも気づかれずに、右目がほとんど見えないまま小学校に上がることになります。
視力検査で弱視が発覚
photo credit: Heiwa elementary school 平和小学校 _17 via photopin (license)
小学校では身体測定があります。身長体重はもちろんですが、ここで生まれて初めて視力検査を行うことになりました。
検査されてもそりゃ見えんわ
まぁしかし私はもう右目が見えないことを自覚しているので、何を指されても全然読み取ることができません。
友達に「右目って全然見えないよねー」と話しかけたところ、「はい?」的な反応が帰ってきたことを覚えています。
問題はここから。
他の誰よりも両親がショック
視力検査の結果がすぐさま私の両親のもとに報告されます。その場で私の視力が 0.01 も無かった = 測定不可能と告げられたそうです。
( ゚д゚)ポカーン
最初は何が起こっているのか分からなかったそうですw
でも考えてみてください。自分の小学1年生の子供の視力がほとんど無いことが告げられたんです。ポカーンはほんの一瞬、翌日からすぐに私を連れた病院巡りが始まりました。
個人運営の眼科医からはさじを投げられた
photo credit: Doctor Tom Saves The Day! via photopin (license)
まずは街の個人営業の眼科医の診察を受けました。
いろいろと検査や問診を受けたものの、彼らの表情は芳しくありません。当時はそもそも弱視に関する研究が、それほど進んでいなかったことも大きかったんでしょう。
結局 2 〜 3 箇所の眼科へ行ったものの、そのすべてからさじを投げられてしまいました。
今でも覚えているのが
遺伝だからどうにもならないよ
と言われたこと(祖父も片目が悪かった)。あんにゃろう!
諦めずにもがいていたら幸運が
私の両親はかなり諦めが悪かった。まるでスラムダンクのミッチーなみに。
最後に一縷の望みをかけて県で一番大きな大学病院の門を叩いたところ、そこに幸運が待っていました。
当時まだ知名度がなかった弱視回復の研究。その権威とも言われる人物が、たまたまその時その病院にいたのです。
時間はかかるけど必ず良くなる
と言われたことを今でも覚えていますよ。この人は私のとっては神様も同然です。
経験者は語る
弱視って大変なんです。単に目が見えないこと以上にさまざまなことを引き起こします。でも世の中では「目が悪くて大変だね」くらいの認識しかされていません。
今後何回かに分け、弱視にまつわるエトセトラを私の経験をもとに書いていきます。同じように弱視に悩む人、あるいは私の両親のように子供が弱視と診断されてしまったような方の参考になれば幸いです。
では再見。
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