Apple ID の家族間共用が引き起こした引き返せない悲劇

OS のアップデートはありがたいですが、特に iOS の場合は変な緊張感が伴います。特に毎年秋のメジャーアップデート時は、勇んでリリース初日にインストールすると、だいたい何かしらの不具合に遭遇します。

かく言う私もそんな人柱のひとり。

参考記事)

しかし多少の不具合があろうが、操作上クリティカルな問題が発生することは稀です。

ところがそもそもの機能を理解せずに使っていると、時に恐ろしい自体を引き起こすことになります。

朝の通勤電車ではきつい、奥さまのハイテンショントーク

ギター

それは9月下旬の通勤途中の電車内での話。

私は出入り口付近の壁に寄りかかっていたのですが、目の前には奥さま2人組がいました。年の頃は50前後でしょうか。朝の通勤電車でボリューム MAX は少々きついものがあり、周囲の人もやや渋い顔。

そんな周囲の冷ややかな空気などなんのその。奥さま達の会話は盛り上がり、MAX かと思われていたボリュームもさらにアップ。さすがにきついので私もイヤホンを出し、音楽でも聴こうかと iPhone に手をかけました。

すると私の iPhone が目に入ったからかどうか分かりませんが、いきなり会話の内容が変わりました。ちょっとおもしろそうだったのでそのまま知らんぷりして聞いてたら、衝撃の事実が・・・。

奥さま A と息子さんに降りかかった災い

爆発

奥さま A 「昨日ね、携帯のオーエス?のアップデートやったわけ!でもよく分かんないし、はいはいポチポチ押してたのね!」

「OS」ではなく「オーエス」という感じでしたw

奥さま B 「ワイファイ?電波つながってないと超遅いよね!あれ!」

4G で OS アップデートするとは強者です。

奥さま A 「で、やっと終わったのね?そしたら今度はアイクラウド?に同期しますか?とか出たから、よく分かんないしはいはいポチポチ押したの~!」

奥さま B 「よく分かんないよね~」

奥さま A 「そしたらさ!寝る前に息子が超キレながら降りてきて!『てめぇ何やってんだ!』って怒ってるの~!」

あらあら、息子の iPhone を勝手にアップデートしちゃったのかな?

奥さま A 「アイクラウドがどうこう言ってるからさ、私の携帯見たら、息子の写真とか連絡先がぜーんぶ入ってんの!」

奥さま B 「え~まじい~?」

家族で1つの Apple ID を共有してるんでしょうね。でも iCloud についてはヘビーユースする息子専用になっている状態ということなんでしょう。

これは息子さん大変お気の毒ですが、想像できるでしょw

奥さま A 「だから私、昨日からずーっとポチポチ息子の写真消してるのよ。もう面倒すぎてさぁ!」

私なら復元するな・・・ていうか息子さんもその消し方でいいんでしょうか。写真全部見られちゃうけどw

奥さま B 「あ~そういうことかぁ!だからかぁ!」

奥さま A 「なによぅ!どうしたの?」

奥さま B 「A さん LINE やってなかったじゃない?でも昨日夜見たら A さんが友達候補に出ててさ。サッカーやってる息子さんのアイコンだったし、ああこれ絶対に A さんだって思ったのよ!」

奥さま A 「えー私 LINE してないよー!」

奥さま B 「でしょー?でも私送っちゃったのよ! LINE 始めたんだね!って。でも返事ないからさ、変だな~って思ってたわけ~!」

奥さま A「え~!!」

なるほど。まず奥さま A が iCloud で息子のデータと同期。その後息子も知らずに同期。結果として双方の iPhone にお互いのデータが丸ごと共有されてしまった模様です。そのため LINE にも友達候補で出現 → 迷わず追加されちゃったんでしょう。

奥さま A 「えー、じゃあ私の友達から息子宛てに LINE が送られてるってこと~?」

奥さま B 「そうだよ!絶対 C さんとか送ってるよ!」

奥さま A 「もうやだー!」

わっはっはwww

もっと拝聴したかったのですが、残念ながら電車は乗換駅に到着してしまい、後ろ髪を引かれつつ電車を降りました。

アカウントは個人でちゃんと分けて管理しようね

南京錠

今回の奥さま A さんのご家族の敗因は、Apple ID を家族で共有して運用していたことでしょう。息子さん的には本当はアカウント別にしたい。でもクレカ持ってなくて課金できない。なのでしょうがなく共有アカウントにしてクレカは親御さんのものを登録している・・・というのは私の想像。

いずれにしてもさっさと分けましょう。

と、個人的にはずいぶん楽しめたのですが、ふと自分の家族を考えると、あながち笑い話でもないなぁと思います。私の実家や嫁ちゃんの知識や振る舞いを見る限り、ぜったいに変なことが起きないとは断言できない。

家族の安全を守るためにもしっかりと目を光らせておかねばw

では再見。

この記事をシェアする

関連記事

コメント

コメントをお待ちしております

ページ上部へ戻る