当ブログには「ファッション」というカテゴリが存在します。長いことファッション業界で働いてきましたし、もちろん洋服も周辺小物も好きですからね。
しかし人には歴史があります。この記事を拝見して、片隅に追いやっていた記憶が呼び起こされました。
あらベンクーガー懐かしい!マックスラガーもあったけど、私はベンクーガー派でした。裏ボタンは花札で。
さらにこちらの記事を拝見することで、その記憶はさらに鮮明に。
おお、熱いなぁ。
ということで今回は昔を懐かしむ自分のための独り言エントリーです。変形学生服全盛期だった時代へタイムスリップしてみましょう。
それは小五~中学一年の 3 年間のこと。 80 年代後半ですか。
当時は親の仕事の都合で岩手の沿岸のとある街に住んでました。田舎です。田舎ですが適度に荒れておりました。今考えると情報なんてなにもないのに、よくもあんなに不良な皆さんがいたものです。
※いまは「ヤンキー」と呼びますが、当時は「不良」と呼んでました。「ツッパリ」はシャバいやつを指す蔑称だから注意です。
この頃は周囲でもビーバップや湘南爆走族が異様な盛り上がりを見せており、変形学生服もごくごく当たり前の光景でした。
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私が通っていた不良が多い田舎の中学の日常
そんな田舎で私が通っていた中学校(総生徒数 350 人くらい)の日常やあるある。
上下関係は絶対
中学カーストのトップに鎮座するのは三号生。いや三年生のケンカの強い不良の先輩。もちろん下級生に上級生に逆らう権利などありません。本当にボコられます。
でも中学という城を出た途端、その上には「高校生の先輩」が現れ、さらにその上には「親」が現れます。良くも悪くも上下関係は絶対です。
なので休みの日に親と一緒にスーパーにいるじゃないですか。そこで三年生の先輩に会うとしましょう。すると私は先輩に「こんにちは!」と挨拶し、先輩は私の親に対して照れつつも「こんにちは」と挨拶をするという謎のトライアングルがあったものです。
先輩方は短ラン&ボンタンが基本
変形学生服を手に入れるには 2 つの方法がありました。 1 つは先輩から譲り受けること。もう 1 つは都会=盛岡まで出ること。田舎なんで前者が多かったと思います。
短ランはイケイケの先輩が 4 つボタンで、普通キャラの人が 5 つボタンのセミ短程度。ボンタンはワタリ 40cm 以上-裾 20cm 未満が基本と教えてもらいました。もちろん中一の私は絶対にそんな格好できませんでしたが。
中~長ランを着る先輩もたまにいた
中ランや長ランはけっこうレアでした。やはりそもそもの数が少ないので、先輩から引き継ぐのも至難の業。もしかしたら新品を仕立てていたのかもしれません。
ただ不思議とこうした長めの学ランをお召しになる先輩方は、寡黙なタイプが多かったなぁ。
一年生が変形学生服を着ると目をつけられる
目をつけられる=高確率でいじめられます。とはいえ特に陰湿ないじめではなく、難癖つけられて殴られる程度です。
よっぽどの覚悟がないと一年生が短ラン・ボンタンなんぞ着用することはできませんでした。
たまにトイレのドアが 3 階( 3 年生のフロア)から降ってくる
さすがに大便器のドアは壊されませんでしたが、トイレの入口のドアは常にガタついてるか無い状態でした。そして 3 階(三年生フロア)でケンカが起きると、お約束のように 1 階にドアが降ってくるという。
一見危ないように見えますが、実はドアが落とされるエリアは柵で囲まれた立入禁止エリアでした。プロレスです。
毎日どこかでケンカ
これはもうしょうがないですね。ちょっとした小競り合いから本気のケンカ、集団バトルまで。
田舎なもんで近所に敵対する中学もなかったため、校内の人間同士のケンカがほとんどでした。主役はほぼ先輩方。中一のぶんざいでケンカなんてしたら先輩に目をつけられちゃいますからね。
いつでも先輩はタバコ臭い
「先生、タバコちょーだい」「ふざけんなこのやろう!」という掛け合いも日常茶飯事でした。
平和だったなぁ。
火災報知機は週イチで鳴る
うるさかったなぁ。
悪い/ケンカの強い三年生は運動神経が良い
私の通っていた中学には四天王的な存在がいました。人のことをすぐに殴りつける怖い方々。
んでこの人達なんですが、異様に運動神経がいいんです。野球の試合にいきなりやってきて、二年生からユニフォームを剥ぎ取りw 無理矢理バッターボックスへ立ち、そのままホームラン打っちゃうとか。他にも逸話はさまざまありました。
しつこいようだが三年生は絶対
たとえ授業中でも三年生が「五反田ちゃーん、コーヒー飲みに行こうよ~」と教室に入ってきたら、逆らうことはできません。困った顔をしつつも、実は「怖い先輩にかわいがられる俺どうよ」とちょっと嬉しかったなぁ。
どこでコーヒーを飲むかというと、職員室です(注:授業中)。先生方ももはや諦めており「五反田はこいつみたいなったらダメだぞ~」「うるせぇ!」という掛け合いも日常でした。
悪いことばかりじゃなかったかな
とまぁ変な日常でした。ですが私は上述した四天王の 1 人にかわいがってもらっていたので、特に危険な目に遭うことはなかったですね。しかしそんな彼も卒業間際に傷害でお縄頂戴→行方知れずに・・・。そして中一の終わりで再び親の転勤があり、私もこの中学を去ることになるのでした。
おわり。
同世代、もしくは少し上の世代の方にとっては「あるある」かもしれませんね。こんなのが健全な学校生活とは思いませんが、親兄弟よりも先輩にガツン!とやられた方がはるかに響く年頃です。思春期のお子様をお持ちの親御さんは、あえてこうした環境に我が子を投げ込むのもいいかもしれません(適当)。
――しかしみなさん元気なんだろうか。真っ当に生きてるんだろうか。もう二度とお会いすることはないででしょうけど、遠く離れた東京の片隅からご健勝をお祈りしております。
では再見。
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