ボケーっと Twitter のタイムラインを眺めていたら、あるツイートに思わず二度見してしまいました。
日本初、”ポッチャリ系男性”のためのファッション誌 「ミスターベイブ」創刊 http://t.co/ZJqoISaOu5 pic.twitter.com/c5rakH3hdS
— Fashionsnap.com (@fashionsnap) 2015, 10月 1
確かに「日本初」ですが、どうなんでしょうね。
まずこのコンセプトで創刊に至った経緯から。
読者は30代~50代の「ポッチャリ系男性」(厚生労働省調査によるBMI25以上の肥満体形の男性)を想定。厚生労働省によると日本では男性の30%以上が“肥満”で、30代・40代を中心に肥満率が増加しているそう。一方、同誌の独自調査で「結婚するならポッチャリメンズがいい!」という大人女子が50%を超えているのがわかったため、創刊に至ったといいます。
参照:ねとらぼ
要は「女性にモテたいデブのオッサン」をターゲットにしたファッション誌。ポッチャリなどとごまかさないでいただきたいもの。
結婚するならデブはマイナス要素じゃないの
この独自調査の母数は300人だそうで、ちょっと物足りない数。しかしこの「結婚するならポッチャリメンズがいい!」ってウソでしょ。「ガリガリとポッチャリならどっちがいい?」 → 「ポッチャリ」多数 → 『ポッチャリ』がモテる!!みたいな。そもそもポッチャリの基準など人によってさまざまですがね。
まず考えてみましょう。まともな女性ならデブは結婚相手としてはマイナス要素が大きいです。だって適正体重の人と比べると、明らかに将来的な健康リスクが高いはずですもん。
既婚者の皆さんなら分かりますよね。奥様方がなんのために毎日バランスを考えた食事を作ってくれているのか。言うまでもなく、旦那(家族)に健康で長生きしてほしいからです。
言い方は悪いですが、そんな「死にやすい」人間と結婚したい!なんて女性が 50% 以上もいるはずがないです。いるとしたら結婚や将来を本気で考えていない女性か、早く死んでもらったほうが都合がいい女性です。どんな大人女子だ。
モテるデブと単なるデブは違う
また世間一般でモテるデブは、単なる脂肪の塊ではありません。ハードなスポーツで培った屈強な肉体に、歳相応の脂肪が乗ってきたガチムチ。これがモテるデブ。
体育会系のガチムチはモテますよ。丸っこいので女性には「クマちゃんみたい」「抱擁力がある」なんて言われますし、そっち系の男性からも「兄貴ィ!」と慕われます。多分。
そんな人たちと単なる不摂生デブを一緒にしてはいけません。
ファッション的にもデブはデメリットしか無い
「着れる服がないぞ!」
私も軽肥満宣告されているのでよく分かるんですよ。お気に入りのあのパンツが履けなくなったり、ジャストサイズの T シャツを着づらくなったり(お腹が目立つ)。そうして着れる服やコーディネートの幅がどんどん狭くなっていくんです。
もちろんファッション業界にもデブな人はたくさんいます。しかし彼らは相当自己分析をして、自分のキャラに合う服・コーディネートを研究しまくっています。努力してるんですよ(やせる努力をしているかどうかは分かりませんw)。
ファッションを楽しむという視点でも、やはり適正体重にこしたことはないのです。
目の付けとどころはいいけど嫌い
ちなみにこの雑誌は東洋図書さんより出版されます。あまり聞き覚えないですが、代表的な雑誌はこちら。メンナクさんといえば下記が有名ですね。
【爆笑注意】お兄系ファッション雑誌「メンズナックル」キャッチコピーランキング – NAVER まとめ
オラオラ系の肉食男子代表ギャル男雑誌メンズナックル。同誌の特徴の一つである、「伊達ワル(ダテワル)」をキーワードに独特の言語感覚で展開する刺激的なコピーの数々が…
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最近はここまでぶっ飛んでいるかどうか存じ上げませんが、競合他社と異なる視点を持っていることは確かなようです。今回取り上げた「ミスターベイブ」に関しても、お仕事目線ではいいところに目をつけたなぁとは思います。
でも私はこの雑誌は好きになれません。単なるデブなオッサンのためのファッション誌ならいいですが、そこになぜありもしないモテ要素を突っ込んでくるのか。いやらしく感じるなー。
ありもしない夢を見た、痛い格好した変なデブのオッサンが増えないことを祈ります。
では再見。
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