40 代管理職の私が転職でお世話になった人材紹介会社の生の感想

投稿者: | 2018年8月21日

スーツ

20 代の転職、 30 代の転職、 40 代の転職、 50 代・・・

年を取るにつれて、望むような転職はできなくなると言われています。特に 40 代になるとそのハードルは跳ね上がり、正社員の転職は相当難易度が上がるというのが一般常識だったりします。

でも私、先日ふつうに転職しました。

内定獲得企業数 4 社(一部上場企業 2 社、上場見据えたベンチャー 2 社)
転職活動期間 活動開始から最終決定まで 3 か月くらい。短いっしょ。
役職 事業部長的な。
年収 40 代の転職なのでここはさすがに厳しい・・・ということはなく、まぁまぁ上げることができました。

エヘン!すごいだろ!ということではありません。

40 代の転職だって怖がる必要はない

40 代の転職はたしかに簡単ではないでしょう。そこそこの役職者になりますし、年収もそこそこあると思います。採用する企業側にしてみれば「事業への影響がめちゃ大きい高い買い物」なので、そら慎重になります。

でもね、このクラスの転職って、もはやスキルがどうこうという話じゃないんですよね。

できることはわかるけど、人間的にどうだろう?社風に合うかな?既存メンバーとの相性はどうかな?

経験はそれなりにあるはずですし、成功も失敗もしていることでしょう。そんなことは最低条件。そのうえで、「合うかどうか」という視点がすごく重要なのです。

え?入りたい会社に合わせるってこと?いやいや、そんなのできるはずないじゃないですか。中の人たちなんて知らないし。

そうではなく、もう自分は変えられないんだから、偽りない自分を出したうえで、お互いがフィットすると感じるかどうか。これに尽きると思います。お互い対等の立場なんだし。

30 代とかリーダークラスだと、あえて異物をぶち込むということもありますねどね。

ということで転職を考えているオッサンのみなさん。変に自分を偽らずに転職活動してください。もうあんまり転職活動もしたくないじゃないですか。私は幸いさっさと終わらせることができましたが、時間をかけてでも納得いく活動を行いましょう。

※志望企業や事業の下調べ、課題発見や提案などは当たり前なので、そこは忘れぬように。

さまざまな人材紹介会社にお世話になった感想

さてさてここからが本題です。

私の転職活動スタイルは、「とにかくたくさんのエージェントや転職サイトに登録する」です。ただでさえ 40 代の転職ということで、そもそも案件はさほど多くありません。であれば、多くのエージェントに登録することで、クローズド含めて多くの案件の提案をいただくことができます。

ヘッドハンティングエージェントから一本釣り!という幸せな方以外は、面倒ですけどできるだけたくさん登録しておくべきだと思いますよ。

で、せっかく私もたくさんの人材紹介会社にお世話になったので、各社の感想を書き連ねてみたいなと思います。 40 代に限らずこれから転職活動をする方の参考になれば幸いです。

JAC Recruitment (ジェイ エー シー リクリートメント)

JACリクルートメント

JAC Recruitment (ジェイ エー シー リクリートメント)

30 代 〜 50 代の管理職の転職に強みを持つ人材紹介会社です。

結論からいうと、この後も挙げていく人材紹介会社の中でもっとも優秀であると感じました。自分でサクサク動きたい人には最適だと思いますよ。

面接回数 最初に 1 回
案件数 多い
担当者 案件によって異なる
メールのレスポンス すごく早い
求人企業情報 かなり情報くれる
企業の面接担当者情報 かなり情報くれる

とにかく情報のインプットが多い。メールのやり取りを見てもらいたいくらいです。他の会社も見習ってほしいですね。

なにより、企業が求めている人材像を明確に把握しています。決してそれに迎合する必要はありませんが、コレという企業がある場合にはたいへん参考になると思います。

他はさておき、まずこの会社には必ず登録しておくべきです。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント

ここは JAC とは異なり、求職者 1 名につき担当者が 1 名ついてくれます。この担当者さんが面談でかなりこちらのことを掘り下げてくれるんですよね。自分でも考えていなかった方向性に気づかせてくれたり。やはりここも外せませんな。

面接回数 最初に 1 回、その後電話面談 1 回
案件数 すごく多い
担当者 1 名専属
メールのレスポンス 早い
求人企業情報 わりと情報くれる
企業の面接担当者情報 わりと情報くれる

私の場合は JAC のスタイルが合っていましたが、 1 人の担当者とともにじっくり攻めていきたい人に向いているでしょう。

あと会社が立派なので一度は行ってみて損はありません。

パソナキャリア

パソナキャリア

パソナキャリア

こちらも大手です。リクルートエージェントとは東京駅のあっち側とこっち側。

面接回数 最初に 1 回
案件数 最初の提案以外はあんまりない
担当者 1 名専属
メールのレスポンス システムを介したやり取りだが、ちょっと遅い
求人企業情報 普通
企業の面接担当者情報 普通

上記 2 社と比較すると担当者に大きな差を感じました。たまたま私の担当がアレだったのかもしれませんが。

とはいえ案件に抜け漏れないようチェックするためにも押さえておくべきかと思います。

DODA (デューダ)

DODA

DODA (デューダ)

こちらも有名アンドまたもや東京駅。

面接回数 最初に 1 回
案件数 最初の提案以外はあんまりない
担当者 1 名専属
メールのレスポンス 遅い
求人企業情報 普通
企業の面接担当者情報 特になし

こちらも大手ではあるのですが・・・最初の面接を担当が忘れてたり、レスポンスの悪い会社ばかり紹介したりと、私の場合は期待はずれでした。

パソナさん同様、登録するならあんまり担当には期待せず、案件の抜け漏れ防止のためかなぁ。

BNG パートナーズ

BNGパートナーズ

BNG パートナーズ

B (馬鹿が) N (日本を) G (元気にする) ・・・ちょっと私はこういうコンセプト苦手タイプなんですが、選り好みしてもしょうがないのでお世話になりました。

面接回数 最初に 1 回
案件数 最初の提案以外はあんまりない
担当者 案件によって異なる
メールのレスポンス 早い
求人企業情報 普通
企業の面接担当者情報 特になし

BNG さんは、ベンチャーの代表クラスとのコネクションに強みを持っているそうです。ベンチャー志望の方は登録しておいたほうがいいと思います。

その他中小の人材紹介会社

その他の人材紹介会社についてはまとめちゃいます。

こちらからアプローチするというよりも、 ビズリーチキャリアカーバー などに登録してお声かけいただく感じですね。この 2 サイトの登録もマストですよ!

面接回数 最初に 1 回が多い
案件数 ピンポイントな案件が多いので、それがコケるとあとは出てこない
担当者 1 名専属が多い
メールのレスポンス 会社や担当による(かなり差がある)
求人企業情報 会社や担当による(かなり差がある)
企業の面接担当者情 会社や担当による(かなり差がある)

こうした会社の場合は案件ベースであることが多いです。

テック系はけっこううざかった

紹介会社とのやり取りは基本メールですが、テック系の紹介会社だと Facebook メッセンジャーなどを使いたがります。私これ嫌いなんですよね。こちらの都合考えずに、いつでもバンバンメッセージが来る。こちとら現職の会議だっつーのに「先日の会社いかがでしょうか!?ご都合良い日教えてください!」とか。そもそもそういう気遣いができない会社/担当者の紹介する案件は魅力的に見えませんよね。実名挙げたいですがやめときます。

半分スパム業者もいるから気をつけて

ビズリーチにしてもキャリアカーバーにしても、定型文メッセボムを繰り返す業者がいます。紹介先企業は大手 IT 企業の営業職というパターンが多いような。そういう業者はこちらの職務経歴に IT 的なキーワードがあればその他は一切確認せず送りつけてきます。んで何も知らずに返信すると、「んじゃ応募していいですね。資料ください。」となります。そう、求職者のことを完全に道具としか見ていません。ああ実名挙げたいですが大人だしな・・・。

まとめ

ということで繰り返しとなりますが、転職を考えているオッサンの皆さんへ。

  • まずは案件ありき。できるだけたくさんの人材紹介会社に登録を。
  • 自分を偽ったらそのあと辛い。もう転職する気ないならなおさらフラットに見極めを。

この 2 点をぜひ頭の片隅に入れていただければと思います。

まぁなんとかなりますよ。

では再見。