フリースタイルダンジョンで ZEEBRA が涙した理由と思い出すあの熱さ

 

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フリースタイルダンジョン。一般人には馴染みの薄いこの単語だが、B-BOY の認知率は 100% のはず。

え?知らない?そんな格好しておいて?なら君には恋愛ポップスの方が向いてるのかもね。そのきれいなスニーカーは私がもらっておくよ。

フリースタイルダンジョン hosted by ZEEBRA

フリースタイルダンジョン

テレビ朝日

前から気にはなってたんだけどさ・・・

ラッパーの ZEEBRA がホストを務める「フリースタイルダンジョン」というテレビ番組がある。テレビ朝日、毎週火曜深夜1時半くらいからの30分番組。

日本語ラップに慣れ親しんだオッサンにとっては非常に胸熱なタイトルである。番組の様子は氏のツイートでも頻繁に流れてきており、興味はそそられていた。

だが問題は放映時間。たしかにゴールデンタイムに MC バトルは相性が悪いだろうが、いかんせんそんな深夜(しかも平日)の時間帯に放映されても困る。

眠い。オッサンは12時を過ぎるともう自然と眠くなるのだ。

いくら観たい番組があったとしても睡魔には勝てない。たとえ睡魔とバトルしつつ閲覧したとしても、そのツケは確実に翌日に回ってくる。ゆえに興味はあれどもこの番組は未見のままだった。

どうやら番組で何かが起きたらしい

だが先日。12月2日のこと。ひさしぶりにグノシー(メール配信の旧タイプ)を開いたところ、このフリースタイルダンジョンが話題になっていた。

グノシー

おっと、般若じゃないの。え?神回?泣いた?どした?そんなに熱いの??

さっそく同日の夜、氷結を片手に YouTube で検索した。幸い公式チャンネルがあった。さらに幸いなことに嫁ちゃんは帰りが遅い。Mac のボリュームを最大にして動画をスタートさせた。

泣いたッ・・・!!

※ YouTube での配信は 5 月 5 日をもって終了。以後は AbemaTV へ。

動画は23分。あっという間に終わった。

結論。神回?泣いた?ふざけんな、涙以外に鼻水も出てきたわ!

エミネムの 8miles を思い出したのは私だけではあるまい。

出演している人たちもみな泣いていた。特に ZEERBA 泣きすぎ。でもそりゃそうだよ。あのビート使われてあの内容のライムを乗せられて、泣かないほうがおかしいって。

つーか UZI の貫禄w

安堵感からの涙か

ZEEBRA はもう20年も前からずーっと日本にヒップホップを根付かせるために頑張ってきた人たちの一人だ。いまここに至るまでには、「食えないから」とやめていった奴も大勢いる。いまだにラップできるのなんて一握りだろう。

かつて彼はそういう状況を曲にした。それが 3rd バトルで使用された曲 “Street Dreams” だ。彼はその曲の中で、そうやってゲームから脱落していった奴らのぶんまで勝ち上がってやるぜ!と叫んでいた。

そして今回、そのビートに2人の火傷しそうに熱いリリックが乗った。現状の境遇を変えてやるという、これぞヒップホップという焚巻の誓い。それを受けた般若のヒップホップ就職宣言。「ヒップホップと心中する」という2人の宣言のように聞こえた。そうしたがむしゃらな美しさが涙を誘った要因のひとつだ。

だがそれ以上に大きかったのは、ZEEBRA の「報われた」感ではないだろうか。20年間いろいろあったが撒いた種はここまで大きくなったのだ。それを感じたからこそ彼はあそこまで涙したのだと思う。スラムダンクのゴリの「俺は間違ってなかった」的な?とにかく、彼の活躍をリアルタイムで観てきた人間であればそこに深く共感せざるを得ないはずだ。

生きてる?寝てらんねーよまじで

ライムスターの「口からでまかせ」という曲の中で、こうラップしたのが1995年。

フリースタイルダンジョン 抜けて参上

俺が ZEEBRA リプレゼントキングギドラ

そして間髪入れずに放ったキングギドラとしての 1st アルバム。

むき出しになった お前の感情

絶え切れるか このフリースタイル・ダンジョン

そして現在時刻は2015年。もう20年かたった20年か。

ヒップホップが再優先だったあの頃。しかしいまは違う。結婚した。管理職になった。白髪も増えた。子供ができた。親の介護をしている。CD なんて何年も買ってない。かつての B-BOY 達はそんなそれぞれの人生を送っている。

だが「いまでも B-BOY か?」と(自分を含めた)彼らに質問したとしよう。おそらく全員が “Yes” と答えるはずだ。そう、信念さえ緩いでないなら俺たちはいつだって B-BOY だ。それこそが “B-BOY 魂(イズム)”だ。

今回のこの放送は、そうした眠っている B-BOY 達を再び呼び覚ましたに違いない。生きていくことは大変だ。でも寝てる場合じゃないぞ。やるしかないよね。みんながんばれ。俺は俺でがんばるぜ。

では再見。

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