フリースタイルダンジョンの何がそんなにおもしろいのよ

 

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先日、酔っ払いつつ衝動のままに書いた記事がありました。ご本人にもツイートされたことで週末にかけてぐいーんとアクセスアップ。なかなか気恥ずかしいものがありましたが、お越しいただいた方、シェアしていただいた方、どうもありがとうございました。

もちろん書いて終わりではなく、これをきっかけに過去の放送もチェックしています。

そしてこれがハマる!時に真剣に、時にニヤニヤしながら時間を忘れて拝見してます。

さてこの番組、なんでこんなにおもしろいんでしょう。

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登場するラッパーが全員「本物」だ

モンスター

テレビです。視聴率が大事です。

ともすると話題性を重視するあまりに、スキル度外視で色物ラッパーや芸能人なんかを登場させる可能性もあります。

かつてダンス甲子園でメロリンキューが出たように。昔から嫌いだわ。

しかしモンスターサイドは、知らない人はいないくらいの実績ある大物揃い。対するチャレンジャーサイドも(私は知りませんが)どうやら地下の有名人が多いようで、それぞれにスキルと個性が備わっていることは観れば分かります。

そう、「本物」しか登場しないんですよね。これは番組への信頼感、リピート視聴を獲得するうえで非常に重要なポイントです。

※モンスターたちの茶目っ気も良いですな。

冷静かつ平等なジャッジ陣

ジャッジ

「信頼感」という言葉が出ましたが、ジャッジ陣も信頼感を増幅させる役割を大きく担っています。何がいいかって、ジャッジの優劣を明確に、具体的にコメントしてくれていること。

ブラウン管の向こう側にも伝わる

もしもお客さんの反応の大きさ頼りで、コメントも「いやーやばかったっすね」で終わるジャッジだったら最悪でした。観てる方は(現場にいないという意味で)シラフですし、わりと冷静に観ています。「やべー」なんて言われても・・・。

しかしこの番組の審査員陣は違います。スキル/流れ/押韻/態度といった観点から、良いポイントも残念だったポイントも具体的に指摘します。だから現場にいない私なんかも腑に落ちる。初心者にも分かりやすいんじゃないでしょうか。

さらにこういうジャッジだからこそ、チャレンジャーのクリティカルヒットも出るんでしょう。そして無名な人間がマイク一本でのし上がるというザ・ヒップホップ感も演出できると。バトルもジャッジもガチでやってるからこそ。

いとうせいこうさんの存在も大きいよ

なおジャッジ陣にせいこうさんを置いたのは大正解でした。歴史的背景はここでは省くとして、彼がいることでジャッジに「重み」「インテリジェンス」が加わります。

絶妙なメジャー感

ショー

いい意味でショーに仕上げるためには、メジャー感は必要不可欠な要素。

コアなことをメジャー感をもって演出する

上述のように人気の芸能人をたくさん登場させれば楽ですが、それではフェイク臭がプンプン。リアルな B-BOY たちの支持を失い、いっときは盛り上がるにせよ早晩ブームは終わり忘れ去られるでしょう。

逆に地下の有名人だけで構成してもいかんせん地味すぎる。好事家には注目されるでしょうけど、彼らにとってみれば別に現場に行けばいいわけですし、映像観るにしても YouTube で良くない?という話になります。

しかしこの番組は、このメジャー感を出しつつコアなことをやるということがうまくできているんですよね。いや逆だ。やってることはコアなんだけど、それを外向きにメジャー感をもって演出するのがうまい。

ZEEBRA の存在が大きい

これはホスト MC である ZEEBRA の存在も非常に大きいと思います。華がありますやね。彼以外の MC があそこに立って司会してるイメージが湧きません。

そもそも彼自身が、単純なマス対コアという構図ではなく、どう両者のバランスを取っていくべきかと模索しながらずっと活動してきた(している)人です。たぶん。きっと。

だからこそ説得力も増しますね。そして番組全体の方向性はもちろんのこと、「ここまでは有り」「これ以上は無し」といった線引きも間違いない、かつ明確になる → 番組に一本筋が通ってキリッと締まるのかなと。

ディスられるくらいがちょうどいい

もちろん「あんな番組薄い」「しょせんテレビ」なんていう意見も出てくるでしょう。でもそうした批判もあって然るべき。

お前らがそうやるなら、俺らはこうやるわ!という新しいアクションにつながれば、番組の存在意義もまたひとつ増えることでしょう。

余談:MC 五反田オンザマイク

マイク

実は私も20年ほど前(93年?94年ごろ)に地元盛岡の某クラブでフリースタイルをしたことがありました。もちろんフリースタイルバトルなんてもんじゃなく、フロアにいる人間でマイクリレーして遊ぼうぜー的なもの。

ラップ自体まだ地方では知名度はほぼない頃です。知っててもスチャダラパーくらいでしょう。たぶんその場にいる人間の中では、私が一番日本語ラップに精通していたと思います。

私の番が来るかどうかは分かりませんでした。しかし頭の中はもうフル回転。いつ出番が来てもいいようにリリックが構築されていました。人のラップなんぞ全然聞こえません。

で、幸いにも出番が来てライムをかましたわけです。即興に見せかけて実は一生懸命考えたやつをw なさけねーw 即興なんてムリムリー。

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やり続けるラッパーたちのための関門であり続けてほしい

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Photo credit: kyz via Visualhunt.com / CC BY

というどうでもいい話はさておき。ラッパーたちの熱いバトルを観るにつけ、こりゃ場数がモノを言う世界だなとつくづく感じた次第です。

たとえば結婚式のスピーチ。私は事前告知なしで10回くらい指名され、その場で即興スピーチをしたことがあります。勘弁してください。最初はもちろん頭が真っ白になりましたし記憶もありません。が、不思議なもんで繰り返すうちに自然と言葉がスラスラと出てくるようになります。

商談でもそうです。何度も何度も同じことを口にすることで説得力が増し、切り返しも上手くなり、商談にリズムが生まれ、確度が上がっていきます。口に出すことが最初の一歩。

なんでも一緒ですね。プロになるなら「まずやる」そして「やり続けて場数を踏む」ことが重要です。

もう現場に行かないオッサンとしては、今後も番組をとおして、そんな「やり続けている」ラッパーたちの存在を知っていきたいです。んでこの番組は、地下のラッパーたちにとっての目指すべき関門のひとつであり続けてほしいなと思うのでした。

追記

とはいえ「ラッパーたる者、フリースタイルは必須!」とは私は考えていません。


では再見。

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