古来より犬は人間と生活を共にしてきました。狩猟のパートナーとしてはもちろんのこと、人間の感情を察知し寄り添う能力はほかの動物の数倍といっても過言ではないでしょう。いやゴリラやチンパンジーは?とか言われても知らんけど。
我が家にもワンコが 1 匹います。
わりと高い木製の家具を噛まれて資産価値を目減りさせてくれたり、毛を撒き散らして掃除頻度が増えたりと、いろんなことがあります。しかしどれもが、「いてくれる」そのことに比べたら大したことじゃありません。
犬が嫌われる要因=路上に放置されているウンコ
しかしそんな彼らにも弱点があります。
それは道路に放置されたウンコ。実は犬が嫌われる最たる要因かもしれません。
いや語弊がありますね。これは犬はなにも悪くありません。悪いのは全面的に飼い主です。
昭和の時代はまだ野良犬もよく見かけました。ですので道端に犬のウンコがあることは珍しくありませんでしたし、「ああ、野良犬ね」という感じでした。
しかし昨今、野良犬はほぼいません。少なくとも都市部は。
つまり「道端の犬のウンコ」はすなわち「飼い犬のウンコ」であり、「なんらかの理由で飼い主が放置した」ためにそこに在ると断言できます。
おかげでこんな看板がそこかしこに掲示されるはめになります。
これはまだ対象が飼い主だからいいですけどね。中には憎さのあまり、犬がニヤっとしながらウンコをひねり出すイラストを使っていたりするものもあります。犬は悪くないのに。
でも怠惰な飼い主にお目にかかることもない
しかし私の目に入る限り、ウンコを放置して帰る人なんていないんですよね。みなさんウンコ袋は持ち歩いてるし、ちゃんと処理しています。なのにいつもの散歩道にはなぜか NEW ウンコがあるという謎現象。
考えられる原因のひとつには、人気の少ない深夜に散歩をして、えーい放置しちゃえ!というパターンが考えられます。誰も見てなければいいという、典型的なダメな奴です。こういう人が可燃ゴミの日に堂々と粗大ゴミを出し、清掃業者を困らせるんでしょうね。
でも深夜に犬の散歩をしている人なんて、実際はほぼいないと思うんですよね。住宅街であればなおさら。不審者扱いされるし。少なくとも私はお目にかかったことがありません。
ついに答えにたどり着くことができた
じゃあいったいなぜ・・・?誰かがわざわざ他の地域からウンコを置きに来ている・・・?
考えてもその答えは出ず、日々悶々とする毎日を送らざるを得ませんでした。
だがしかしです。ついに先日、その答えにたどり着くことができました。
飼い主(おばあちゃん)が気づいてないだけだった
ある日近所で、茶色のトイプードルを連れたおばあちゃんと、白いチワワを連れたおばあちゃんが道で立花氏、いや立ち話をしていました。犬たちはじゃれあうこともせず、きちんとお座りして飼い主同士の話が終わるのを待っている様子。
終わらない、おしゃべり
しかし長い。飼い主たちの話は終わりません。
たまたま私もその近くでスマホで仕事の対応をしていたのですが、少なくとも10分は話をしています。
犬たちの動きに変化が
そのうち、行儀よくお座りをしていたトイプードルの動きに変化が現れます。スッと立ち上がり、飼い主の後ろの方へ。
そして中腰で震え出しました。そう、ウンコタイムの始まりです。
さらにそれを見ていたチワワも動き出しました。感化されたのでしょうか。もう片方のチワワも中腰アンドひねり出し。
気づかない、飼い主
まぁこれはよくある光景ですよね。でも、ここから信じられないことが起こりました。
ちょうど話も終わった飼い主のおばあちゃんたち、「じゃあまた」みたいな感じでその場を立ち去ろうとしているじゃないですか。おーーい!ウンコあるよーー!ウンコーー!!
無視するのもアレなんで、声かけましたよ私。「ワンちゃんウンコしてますよー」と。
すると 2 人とも私に一瞥もくれずに足早にその場を・・・ということはなく、「あら?え?やだー気がつかなかった」と笑みを浮かべ、ちゃんと片付けてその場を立ち去って行きました。
ようやくスッキリ
おわかりでしょうか。
そう、悪意はなく、たんに愛犬のウンコに気づいていないという現象が起きていたのです。これは目から鱗の発見でした。
ワンちゃんもスッキリ、私の長年の疑問もスッキリです💩
結局は飼い主が悪いという結論でした
ということで結論。
路上に放置されている犬のウンコの大半は、飼い主がおしゃべりに夢中になっているため、飼い犬のウンコに気がつかず放置されてしまった哀れな残りグソである。
つまり
悪気はないにしても飼い主の怠惰が原因である。
ということです。
みなさんも同じような状況に遭遇したら、勇気を持って「ウンコあるよー」と伝えてあげてください。
では再見。