深酒をすると飲み会や帰路の記憶が失くなってしまう理由

深酒をするとスパっと記憶を失くす人がいます。私もその中のひとり。詳しくは前回の記事をご参照。
参考▶深酒してはじめて記憶を失くしたときの思い出と注意事項

笑い話で書いてますが、10年くらい前かな?自分は深刻な障害を抱えているのではないか?と不安になりさまざまな書籍を読みました。なるほどーと腑に落ちたものの、やはり自制せねばなと反省したものです。

ということで、今回は「なぜ人は深酒すると記憶を失うのか」について。

人の記憶のメカニズム

時計

結論の前に、まずは記憶のメカニズムを知っておく必要があります。人の記憶には「短期記憶」「中期記憶」「長期記憶」の3種類があります。

長期記憶

記憶番長。生きていくうえで重要であると脳が判断した情報は、長期記憶として脳に残ります。

駅への道順。自宅の位置。家族との思い出。

どれも忘れてはならない記憶です。

ただ長期記憶とて、100% 忘れないという記憶ではありません。たとえば学生の頃のクラスのメンバーの名前。当時は全員言えましたよね。それは当時の状況の中で、記憶として定着させるべき必要な情報だったから。

しかしそれから20年。何人の名前が言えますか?同窓会で会っても当時のテンションで会話できますか?大半を忘れてますよね。長期記憶から抹消されてしまったということです。

その原因も言うまでもありません。いまの生活に特に必要ではない、重要ではない情報と判断されたということです。

長期記憶はこのように、私たちが生活をするうえで欠かせない情報を蓄積しつつも、不要な情報はその時々で適度に抹消=忘れ、一定の容量をキープしているのだと思います。

※なにかのきっかけで一気に思い出すこともありますから、完全に抹消されているという感じでもなさそうでうね。

短期記憶

こちらは長期記憶とはまったくの逆。瞬間的な記憶装置と考えると分かりやすいです。

他者との会話。LINE のやり取り。いまこの瞬間考えていること。

なお「短期」とありますが、いったいどれくらいの期間なのでしょうか。1時間?2時間?いいえ、一般的には1〜2分と言われています。思った以上に短いですね。

中期記憶

最後がこちら。短期記憶を取捨選択し、一定期間蓄積し、最終的に必要な情報を長期記憶へと引き渡します。ベルトコンベアを想像すると分かりやすいかもしれません。

また「中期」の期間に関しては、長くても1か月程度だそうです。

たとえば仕事。毎月目標達成のため一生懸命働きます。でも2か月前に何をしていたかということは、案外覚えていないものです。もちろん重要な情報は長期記憶として定着しますが、忙しい日々のアレコレは、意外と定着せずに中期記憶レベルで抹消されているのかもしれません。

中期記憶が働かなくなり記憶が捨てられる

ゴミ箱

さて本題、なぜ深酒すると記憶が失くなるのかについてです。これを簡単に理解するために、まずは記憶のメカニズムについて最初に書きました。

海馬が働かなくなり中期記憶がバカになる

中期記憶はベルトコンベアに似ていると書きました。

実はこの中期記憶、過度にアルコールを摂取すると働かなくなってしまうのです。

なお人間の記憶の格納場所については、下記のように役割分担がなされています。

  • 短期記憶・・・海馬
  • 中期記憶・・・海馬
  • 長期記憶・・・大脳新皮質